【CRI時評】「大BRICS協力」の新局面はいかに 中国が示す道筋
第16回BRICS首脳会議が現地時間23日、ロシアのカザンで開催された。BRICS拡大後初の首脳会議で、中国の習近平国家主席は重要演説を発表し、BRICSを「グローバルサウス」の団結と協力を促進する重要なチャンネル、グローバルガバナンス改革を推進する先鋒力とすることを強調し、加盟国が連携して「和平BRICS」「革新BRICS」「グリーンBRICS」「公正BRICS」「人的・文化的BRICS」を構築するよう提案した上で、一連の具体的措置も発表し、国際社会の大きな注目を集めた。
大規模な組織には、それにふさわしい理想や信念が必要だ。「BRICS大家族」の経済規模は現時点で世界全体の約30%、人口は約半分、貿易量は約5分の1を占めている。世界は当然BRICSに対してより大きな期待を抱き、平和と発展の維持により大きな力を注ぎ、より多くの貢献を期待している。
首脳会議の成果から見ると、中国が提案した「5大BRICS」イニシアチブは、安全、発展、グローバルガバナンス、文明の交流・相互学習などの分野で、中国がすでに提唱している一連のグローバルイニシアチブ、自身の発展経験とBRICSの発展ビジョン、国際社会の期待を融合させたものであり、BRICS加盟国の自立と自己成長を支援するだけでなく、BRICS協力の「時代の問い」に対するより良い回答と言えるだろう。
BRICSの協力は、設立から18年を経て、「グローバルサウス」が第1陣となり、それは世界発展の趨勢に順応し、多くの発展途上国が平和を求め、発展を追求し、協力を促進する共通の声を反映している。目下30数カ国がBRICSへの参加を希望する中、首脳会議は中国の支持と働きかけにより、BRICSパートナー国の設置を発表しました。
未来を展望すると、世界の多極化という新局面と「新冷戦」の危機に直面する中、BRICS諸国は相違点を残しつつ共通点を見出し、団結して自己成長を図り、「大BRICS協力」の質の高い発展の新局面を切り開き、「グローバルサウス」の発展と振興をリードし、より良い世界の構築を支える中核となるべきだ。