【CRI時評】中米間の対話 米国はまず根本的な問題に回答せよ
中国の習近平国家主席は29日、北京でサリバン米国家安全保障担当大統領補佐官と会談した。習主席は、「中米の大国間対話において、まず正しい戦略的認識を確立した上で、中国と米国がライバルなのかパートナーなのかという根本的な問題に答える必要がある」と強調した。また、米国が中国と同じ方向に進み、文明も制度も歩む道筋も異なる両国が地球上で平和共存し、共に発展していくための正しい付き合い方を見つけることを希望すると述べた。
サリバン補佐官は今回、中国と新たな中米戦略対話を進めるために訪中した。これは双方にとって、両国首脳がサンフランシスコで達成した共通認識を実行に移すための、もう一つの重要なステップだ。過去数年間、中国は両国首脳の電話会談や直接会談を通じて、常に重要なメッセージを伝えてきた。「地球は中米両国を受け入れることができること」「両国それぞれの成功は互いにとってチャンスであること」「中国は両国関係をより良く発展させたいと望んでいること」などだ。このため、習主席は新たな時期の中米間の対話は、相互尊重、平和共存、協力ウィンウィンの3原則を堅持しなければならないと提案し、さらに両国関係に5本の支柱を構築するための共同努力を呼びかけた。
今回の中米戦略対話で、中国側は両国がいかに正しく付き合うべきかについて、一連の立場と主張を「五つの鍵」で再び詳説した。「両国関係が正しい方向を維持するための鍵は、両国首脳のかじ取りにある」「両国が衝突や対抗を避けるための鍵は、三つの共同コミュニケの順守にある」「両国の円滑な交流の鍵は、互いを平等に扱うことにある」「両国の安定的かつ長期的な関係の鍵は、世論の基盤を強化することにある」「両国が平和共存を実現する鍵は、正しい認識を確立することにある」。この「五つの鍵」は、中米関係の発展における中国の全体的な状況認識と合理的な思考を示している。
外の世界は、サリバン補佐官が今回、バイデン政権が中国に対して行った政治的約束である「四つのノーと一つの意図的でない」を再度表明し、中国との戦略的な意思疎通を維持し、両国の平和共存と両国関係の持続的な発展方法を見いだすことを望む姿勢に注目した。しかし重要なことは、米国がこれらの約束を履行し、言行不一致の「頑固な病気」から脱け出すことだ。
世界で最も重要な二国間関係として、中国と米国がどのように付き合うかは、両国の利益に関係するだけでなく、世界の発展の方向性を大きく左右する。米国の国内政局がどのように変化しようとも、両国は干渉を排除し、正しい関係を築く方法を見つけ、「サンフランシスコのビジョン」を「現実」に変える責任がある。