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【CRI時評】この根本的問題を解決してのみ、中米関係は真に改善される

CRIPublished: 2024-04-28 16:50:00
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習近平国家主席が訪問中の米国のブリンケン国務長官との26日の会談で強調したのは、両国はパートナーであって対抗すべきではなく、互いに傷つけ合うのではなく、互いに成果を上げるべきであり、違いを残しながらも過当競争を繰り広げるのではなく、言ったからには約束を守り、やる以上はやり遂げるべきであり、言うこととやることが別々であってはならないということだ。米国は中国との多くの項目での政治的約束を繰り返し、中国と意思疎通を保って、両国首脳が合意したサンフランシスコでの共通認識を真摯(しんし)に履行し、中米関係の安定した発展の実現を推進したいと表明した。

昨年11月の中米首脳のサンフランシスコ会談以来、中米関係は全体としては安定しており、双方は外交、経済貿易、法執行、農業、両軍関係などの分野で一連の対話と協力を行ってきた。ブリンケン国務長官の今回の訪中は、両国のハイレベルな往来の流れを継続させるものだ。双方は今回、両軍間の交流継続、中米による麻薬取り締まり、気候変動、人工知能協力の一層の推進および両国間の人文交流拡大などの「五つの共通認識」に到達した。

中米関係には改善が見られるとは言え、同時にネガティブな要素が増加していることにも注意しなければならない。中国の新エネルギーのいわゆる「過剰生産能力」を頻繁にあおり立てたり、中国の台湾地区に関わる対外援助法案の可決、新疆の人権問題に対する中傷、アジア太平洋地域における中国を包囲する「小さなサークル」の構築まで、米国の立て続けの行動は中米関係に少なからぬネガティブな影響をもたらしている。

米国はなぜ、いつも言うこととやることが違うのか。外交学院の李海東教授は、この二枚舌のやり方が、米国政府が対中関係を処理する上での一つの大きなネックであると分析している。加えて、今年は米国の大統領選挙の年であり、米国国内の政治的駆け引きが激化して対中政策の風向きに影響する変数が増しており、これらが米国政府の対中政策をけん制して、中国に対する米国の態度のブレを生んでいる。より深いレベルで見ると、米国が一方では中国との協力を必要としながら、一方で中国を封じ込め、抑圧しているのは、米国の一部の人間がゼロサム思考を持ち、誤って中国を「最大の戦略的ライバル」と見なして、中国の発展の意図を戦略的に見誤っていることだ。

今回のブリンケン国務長官の訪問中、中国は米国に中米関係の位置づけを根本から考え直すよう改めて促し、米国に台湾の武装をやめるよう要求し、中国人民の発展の権利を奪うことはできないことを強調した。米国が責任を持って中米関係をコントロールしたいと真剣に考え、「中国が発展し、成功することは世界にとって望ましいこと」であると考えるなら、当然、これらの話に耳を傾け、実際の行動に落とし込むべきである。

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