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【CRI時評】辰年の春節、世界に中国経済の「暖流」を感じ取らせる

CRIPublished: 2024-02-19 08:54:53
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この辰(たつ)年の新春に外部は中国経済についてどのような温度を感じ取ったのだろうか。

国内旅行者数は前年同期比34.3%増の延べ4億7400万人、国内観光収入は同47.3%増の6326億8700万元(約13兆1600億円)。全国の出入境検査機関からの出入境者数は同3.8倍の延べ1351万7000人、1日当たりでは169万人。8日間の映画興行収入は80億元(約1664億円)を突破し、春節(旧正月)映画興収の最高記録を更新した。春節の消費市場の「熱波」により、辰年経済は幸先の良いスタートを切った。

今年の春節は、感染症の予防・抑制が安定状態へ移行して初めて迎えた常態化した春節だ。「流動する中国」は消費活力の解放を加速させた。今日まで引き継がれてきた新年の雰囲気と不断に刷新される消費モデルが、旧と新の衝突と融合の「証人」となった。中国の人々は、市(いち)巡りや飾り灯籠の観賞だけでなく、新たな国潮(中国風トレンド)を楽しみ始めた。新中国風衣服が通販サイトでよく売れ、博物館での年越しが新たな年越しの風景となり、さまざまな会場で伝統文化に新たな体験を与える双方向性イベントが催された。3Dバーチャルの「清明上河図」を鑑賞したある観光客は「現代テクノロジーの魅力を身近に感じられてとても素晴らしかった」と感嘆の声を上げた。

中国商務部は2024年を「消費促進年」と位置付け、一連の消費促進イベントを開催する。中国の消費潜在力は、多くの政策努力により、不断に解放され、消費構造も改善され続けている。こうした状況について、海外メディアも「中国人観光客が辰年に現金をばらまくように消費」「辰年の新春に喜ばしい回復の兆し」などと報じ、世界経済を押し上げるものとの見方を示した。

今年の春節は、国連総会が旧暦の新年を国連の休日とする決議を採択してから初めて迎えた春節でもある。世界の人口の約5分の1がさまざまな形で旧暦の新年を祝った。ビザ(査証)の相互免除、出入国手続きの利便化、航路の回復などの刺激策が、入出境旅行の回復を加速させた。中国人観光客の大挙出国は、訪問先の観光業に吉報をもたらした。

中国人旅行者に対するビザ免除を新たに始めたシンガポール、マレーシア、タイを例に取ると、春節期間中の航空券予約数は、シンガポール行きが前年同期比30倍、クアラルンプール行きが同21倍、バンコク行きが同17倍になり、一部の旅行会社ではこの3カ国への旅行商品が、新型コロナ禍前の2019年の水準までほぼ回復した。大手旅行予約サイトによると、今年の春節期間中に中国人観光客は世界1700余りの都市を訪れた。

春節消費の盛り上がりや、経済の質の高い発展を支える要因や条件の増加から分かるように、2024年の中国経済は、回復・上向き基調を維持し、世界に「暖流」を注ぎ込み続けるだろう。

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