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【CRI時評】中国はこの60年間、世界に向けて不動の理念を貫いた

CRIPublished: 2023-12-31 15:45:51
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アルジェリアでは、生まれた子の多くが親から「シノワ」と名付けられている。「中国人」を意味する言葉だ。中国が1963年にアルジェリアに初の外国医療支援チームを派遣して以来、中国の医療スタッフはすでにこの国で207万人余りの新生児の出産に携わり、延べ2700万人以上の患者を診療してきた。まさに中国の対外医療支援60年の縮図だ。

1960年代初頭の新中国にとっては自らの発展が急務だった。中国は決して豊かではなかった。しかし中国は、独立を宣言したばかりのアルジェリアが国際赤十字を通じて全世界に緊急医療支援を呼びかけたことを受けて真っ先に立ち上がり、優秀な医療スタッフから成る対外医療支援チームを結成して派遣すると宣言した。中国はそれからの60年間にわたり、対外医療支援を進めてきた。

2011年にはタンザニアで世界を震撼させる海難事故が発生した。中国の医療チームは3日間にわたり救援活動を続け、400人以上の負傷者を次々に回復に導いた。2014年にアフリカでエボラ出血熱が猛威を振るった際には、多くの国の対外医療支援チームや専門家が撤退する中で、中国のギニア医療支援チームは予定通り活動した。そして中国のチームは、ギニアの大統領から共和国勲章が授与された初の医療チームになった。新型コロナウイルス感染症が爆発的に発生した時期には、中国は自らの予防と抑制の重圧に耐えて34カ国に38の専門家チームを迅速に派遣した。新中国の歴史で最も集中し、もっとも広範囲に及んだ緊急人道支援だった。

時期軸に沿って確認すれば、中国は世界で唯一、長期にわたり、かつ継続して発展途上国に医療チームを派遣している国であることが分かる。中国はすでに76の国と地域に対外医療支援チームの隊員を延べ3万人派遣し、医療衛生施設130カ所あまりの建設を支援し、延べ3億人近くの患者を診療してきた。貢献分野からすれば、中国の対外医療支援の分野と内容は絶えず豊富になっており、特にここ10年間は人類衛生健康共同体を構築する理念を打ち出して、対外医療支援も救命や負傷者救済から、被援助国の医療体系の構築、医療サービス能力の向上を支援することに大きく格上げした。「緊急時の輸血方式」の援助から持続可能な「援助を受ける側の能力を高める造血方式」の協力に転換し、被援助国の飛躍的な発展を支援しているわけだ。

中国の対外医療支援の60年目はゴールでない。新たなスタートだ。世界は中国の対外医療支援の物語から、中国人が平和を愛し、命を大切にしていることを読み取ることができる。

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