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【CRI時評】中国・EU関係の「アップグレード版」を、欧州は対中認識を修正する必要がある

CRIPublished: 2023-12-08 12:00:56
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北京市内で7日、今年の中欧関係の目玉である第24回中国・EU首脳会議が開催された。中国の習近平国家主席は欧州理事会のシャルル・ミシェル議長や欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長と会談した際に、双方が全面的な戦略的パートナーシップの正しい位置づけを堅持し、正しい認識を確立し、関係を一意専心に発展させねばならないと強調した。EU側指導者は、中国とのデカップリング(経済の切り離し)は望まないと表明し、中国経済の長期的で安定した発展はEUの利益に合致するとの考えを示した。観測筋の見方では、動揺が高まる世界に直面して、中国とEUが対話と協力で課題に対応するという前向きなシグナルを発したことは歓迎に値する。

そもそも中国をどう見るべきなのか。その答えは実は20年前に出されている。すなわち「包括的な戦略パートナー」だ。習主席は今回の会談で、中国・EU関係の正しい位置づけを改めて強調し、中国・EUはあくまで戦略的視野で互いを見つめて理解し、相互信頼を増進し、信義を重んじねばならないと指摘し、「制度が異なるからといって互いを対抗相手と見なしてはならず、競争があるからといって協力を減らしてはならず、意見の相違があるからといって対抗してはならない」と論じた。これは、中国・EU関係が妨害を排除し、協力に焦点を絞るための根本的な意義を持つ主張だ。EU側は、EUは「一つの中国」政策を堅持しており、中国とは相互尊重と開放、率直の態度で意見の相違についての意思疎通を強化し、理解を増進していきたいと表明した。欧州側が「有言実行」を実現し、より多くの戦略で中国に対する認識を自ら修正し、理性と実務に回帰することを希望する。

結局のところ、中国とEUの協力の本質は互いの強みの補完と、互恵・ウィンウィンだ。2022年には、世界経済の回復力が弱含みという状況にあって、中国・EU間の貿易額は前年比2.4%増の8473億ドル(約121兆円)と、過去最高を更新した。EU内には中国排除の「脱リスク」の雑音があるにもかかわらず、多くの欧州企業の幹部が今年に入ってから続々に中国を訪れた。さらに欧州企業は中国が開催する中国国際輸入博覧会や中国国際消費財博覧会などの重要な催しに積極的に参加しており、フランスは2024年のサービス貿易交易会と中国国際輸入博覧会の主賓国になる。これらは、中国とEUは協力してこそウィンウィンを達成できることを十分に示している。

中国とEUの20年の経験が示しているように、互いを全面的な戦略的パートナーと見なすことを堅持すれば双方の関係は前進し、上向きに進むことができる。中国とEUは次の20年も正しい認識を堅持し、それぞれが中国式現代化と欧州統合を推進する過程の中で、中国・EU関係の「アップグレード版」を築き上げる必要がある。そうすることで、双方の人々に幸せがもたらされるだけでなく、世界がより安定して着実に進めることになる。

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