【CRI時評】「中国のチャンス」を共有 「輸入博の旧友」が再会
第6回中国国際輸入博覧会(以下「輸入博」)が5日から10日まで上海で開催され、154の国と地域および国際機関から代表者が出席し、全世界から3400社以上の企業が企業展に参加する。この中には、「一帯一路」共同建設国家の関連企業は1500社を超えている。注目すべきは、3400余りの企業の中で、輸入博に「6回連続」で参加している「旧友」が相当な数に上る点だ。
輸入博で再会する。それは「展示品が商品になる」「出展者が投資家になる」ことがもたらす成長のチャンスがあるからである。韓国の現代自動車(ヒョンデ)グループを例に取ると、水素燃料電池車NEXOで第1回輸入博に出展してから、現在中国版NEXOを販売するまで、中国市場に根を張り続けていることで、輸入博でのますます多くの展示品が商品に変わり、企業のアイデンティティーも出展者から中国での投資を拡大し続ける投資家に変わった。
「中国の多様化な市場ニーズが最も潜在力のある市場を提供してくれた」現代自動車グループ中国地区総裁の李赫均氏は「CRI時評」の論説員にこう語った。
外資企業が実感したことは中国の第1~3四半期の経済データからも証明されている。速報値によると、中国の第3四半期までの国内総生産額は対前年5.2%の成長で、その伸び率は依然として世界の主要経済国を上回っている。中でも、消費の回復が最大の目玉になっており、最終個人消費がGDPの成長率を4.4ポイント押し上げている。
14億人の人口と4億人以上の中間所得層を擁する巨大市場という以外に、中国政府が対外開放を推進し続けていることも各国の「筋金入りのファン」を引きつけている重要な要因だ。特に「一帯一路」共同建設を通じて示した開放の決意は世界に多くのチャンスをもたらしている。今回の輸入博の国家総合展では、出展国72の内の64が「一帯一路」共同建設国で占められている。
共同建設国であるペルーの職人、ママニさんは6年前、偶然に中国の女性馬玉霞さんと知り合い、彼女を通じて自身が制作したアルパカのぬいぐるみを第1回輸入博の展示ブースに持ち込んだ。ママニさんらの得意先は、今では中国の20以上の都市に広がっている。これはペルーでママニさんの仕事に協力している一部の家庭が貧困から抜け出し、裕福になることにも役立っている。
今回の輸入博の開幕直前に、中国が質の高い「一帯一路」共同建設を支援するための重要な措置の一つとして、「シルクロード電子商取引」協力試験区の上海での設置が承認され、「デジタルシルクロード」の健全な発展に効果的な支援を提供することになった。
他にも、「一帯一路」共同建設国の中でも後発の発展途上国に対して、輸入博は一部の無料ブースの提供、ブース設置補助金や展示品の中国での販売に対する優遇税制適用などにより、現地特産品の中国市場への参入を推進している。
これらひとつひとつのストーリーは、輸入博が人類運命共同体構築を推進する中国の実践であることを世界に向けて示している。輸入博という窓を通して、世界に示したのは、多国間主義を堅持し、発展の利益を分かち合うという中国の決意と行動である。