日本語

【CRI時評】「サンフランシスコに向けて」中米ハイレベル会談が明確なシグナルを発信

CRIPublished: 2023-10-30 13:30:38
Share
Share this with Close
Messenger Pinterest LinkedIn

王毅中国共産党中央政治局委員兼外交部長が米国の招きに応じて26日から28日まで米国を訪問した。期間中、バイデン大統領が王毅外交部長と会見した。王毅外交部長は他にもブリンケン国務長官と2回の会談を行うとともに、サリバン国家安全保障担当大統領補佐官とも会見した。今年の6月に多くの米国高官が訪中したが、中国の高官が米国を訪問するのはそれ以来となる。

今回の訪問に当たっての中国の態度は明確であり、中米関係の発展にとって重要な「五つのマスト」を極めて明確に打ち出した。両国元首が達したコンセンサスを順守しなければならないこと。中米双方の関係を必ず安定させねばならないこと。円滑な意思疎通のチャンネルを必ず維持しなければならないこと。相違点と摩擦をコントロールしなければならないこと。互恵ウィンウィンの関係を推進しなければならないことの五つだ。それととともに、これらは2023年の中米関係の曲折した過程を総括した中から得た経験と教訓であることを明確に指摘した。同時に、中国は「相手の戦略的意図を客観的に理解し、中米間のやりとりにおける競争的要因を正確に見極め、国家安全保障の概念を明確に整理する」など三つのミッションを明確にして取り組んでおり、中米関係の健全なレールへの回帰を効果的に推進するために中国がどのように行動し、日を追って鮮明になる理解と計画を進めているかを示した。

これに対して、米国も比較的前向きに応じ、米国は両国の安定し、持続可能な関係を希望していると強調した。2024年の大統領選のプレッシャーに直面して、現在の米国政権には外交分野で得点を稼ぐことがますます求められている。バイデン大統領が外交分野で最も得点を稼げる可能性があるのは、良好な中米関係を構築し、中米双方に継続して望ましい発展をもたらすことだ。

世界で最も重要な2国間関係として、中米の関係は人類の未来の運命に関わっている。最も重要なのは中国の習近平国家主席が打ち出した相互尊重、和平共存、協力ウィンウィンの原則を実行に移すことだ。

「双方は、サンフランシスコでの両国元首の会談成功のために共に努力することで同意」したが、米国も引き続いて努力が必要だ。今回の訪米で、中国は台湾の平和安定が直面している最大の脅威は「台湾独立」であり、それが、中米関係が直面している最大の脅威でもあって、必ずこれに反対し、具体的な政策と行動に反映されねばならないと強調した。これは中国の最も核心的な利益において引かれたレッドラインだ。

中米関係の先行きは自身にとっても、世界にとっても非常に重要だ。今回の中米ハイレベル会談で明らかになった前向きなシグナルは、人々に中米関係の発展について慎重ながらも楽観視する理由を与えるとともに、米国が十分な勇気と知恵を持って同じ目標に向かって中国に歩み寄り、双方が「バリ島会談の基礎に戻り、サンフランシスコに向けて中米関係の悪化を食い止めて安定化を推進し、速やかに健全で安定した発展のレールに戻ることを期待させる。

Share this story on

Messenger Pinterest LinkedIn