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【CRI時評】南海での中比船衝突が米国のたくらみを浮き彫りにする

CRIPublished: 2023-10-25 11:02:29
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南海でこのほど、新たな騒ぎが起きた。フィリピンの民間船2隻と海洋警察船2隻が、中国政府の許可を得ずに中国の南沙諸島仁愛礁付近の海域に無断で侵入し、法執行中の中国海警船と正常に操業していた中国漁船に危険な方法で衝突した。それだけではない。フィリピンは中国による「意図的な挑発」と罪をなすりつけることさえした。米国務省も声明で、中国による正当かつ合法的な権益保護のための法執行を非難するとともに、「米比相互防衛条約」を持ち出してフィリピンによる権利侵害挑発行為を励ました。

この出来事はどちらが正しくてどちらが誤っているのか。中国海警局が公開した映像によると、この衝突は、フィリピン船が22日、中国側の厳正な警告を無視して危険な方法で中国船に接近したことにより起きた。中国海警は法に基づきフィリピン船に対して必要な措置を講じた。現場での対応は専門的かつ自制的なものだった。この映像が真相であり、黒を白と言いくるめることはできない。

今から24年前、フィリピンの軍艦が仁愛礁で違法に「座礁」し、中国の領土主権を深刻に侵害した。問題解決に向けて、中国は極めて大きな自制と忍耐をもって、多くのレベルとルートを通じてフィリピンとの密な意思疎通を保ってきた。中国とフィリピンはこれまで長い間、意思疎通を通じて仁愛礁を巡る情勢を比較的良く管理するとともに折り合いをつけてきた。

しかし、フィリピンは今年になってから、南海問題で絶えず行動を起こし、中国の黄岩島、仁愛礁付近の海域にしばしば侵入し、もめ事を起こしてきた。さらに偽情報を意図的に散布し、国際世論で同情を誘い、中国が小国をいじめているように誤認させようと試みてきた。

こうしたフィリピンの異常な行動を巡り、東南アジア問題を長年研究してきた専門家は、その背後にある最大の要因が米国だとの見方を示している。米国は、中国を封じ込めるいわゆる「インド太平洋戦略」を加速させており、東南アジア諸国はその重要な一部となっている。

東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国の中でも、フィリピンと米国の関係は「特殊」だ。フィリピンはかつて米国の植民地だった。今日に至るまで、米国は依然として「同盟国」フィリピンの外交・安全保障政策に大きな影響力を持っている。

結局のところ、仁愛礁問題は中国とフィリピンの二国間問題であり、当事者でない米国にあれこれ口出しする権利はない。フィリピンは一刻も早く米国に依存するという幻想を捨て、海上での騒動と挑発をやめ、中国と共に、南海の平和・安定と地域諸国の共通の利益を守るべきだ。中国はもめ事を起こすことはしないが、それを恐れることもない。自らの領土主権と海洋権益を断固守る。他人の「手先」になることは、自らを火中に飛び込ませることに等しく、誤った判断をすべきではない。

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