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【CRI時評】中国とベネズエラの「鉄の友情」はいかなる新動力を獲得したのか

CRIPublished: 2023-09-15 15:10:40
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「歴史的訪問」「全天候型の戦略的パートナーシップ、中国とベネズエラが関係格上げ」「数十項目の協力協定」――ベネズエラのマドゥロ大統領が14日に中国訪問を終えるのに先立ち、中南米メディアの報道にはこれらのキーワードが踊った。マドゥロ氏の中国公式訪問は3回目で、大統領としての訪中は5回目だった。両国関係の質の向上と高度化、会談後に発表された共同声明、多くの協力文書への署名を取り上げ、マドゥロ大統領の今回の訪中は「豊富な成果」をもたらしたと、マスコミから評価された。

中国とベネズエラの交流は、中国人が1840年代に海を越えてベネズエラに渡ったことにさかのぼる。両国は1974年6月28日に国交を樹立した。両国はそれからの半世紀近く、国際的な風雲の変化の中で、「鉄の友情」で結ばれてきた。国際問題観察者は、「中国とベネズエラの関係が全天候型の戦略的パートナーシップに引き上げられたことは、高いレベルの政治の相互信頼が体現されたものだ」と指摘した。

2023年上半期の中国とベネズエラの二国間物品貿易額は前年同期比16.0%増の19億1800万ドル(約2830億円)に達した。中国側は首脳会談で、ベネズエラの良質で特色ある商品の輸入を拡大したいと表明した。最新の協定によれば、ベネズエラのコーヒーやアボカドも中国の消費者の食卓に上ることになった。

中国とベネズエラは共に発展途上国であり、国連や「77カ国グループと中国」などの多国間メカニズムの中で協力を強化することで、発展途上国として共通する利益を守り拡大することができる。マドゥロ大統領は8月、ベネズエラのBRICS協力メカニズムへの加盟を正式に申請したことを明らかにした。中国はベネズエラと発表した今回の共同声明で、「ベネズエラによるBRICS加盟の積極的な意志を歓迎し、この目標の実現に向けたベネズエラの努力を支持する」と表明した。これは、世界の南側の国家の発展を支持し、多国間主義の力を強めようという中国の願いと努力の具体化だ。

地域レベルで見ると、中国とベネズエラ関係の質の高い発展は、中国・中南米関係の質の高い発展と切り離せない。来年は中国・ラテンアメリカフォーラム設立10周年であり、中国とベネズエラの国交樹立50周年でもある。マドゥロ大統領は山東省で北京行きの高速鉄道列車に乗車した際、「われわれは中国の首都の北京行きの列車に乗って、未来を迎えに行く」と語った。中国とベネズエラのこの「鉄の絆」は将来、より高いレベルとより広い分野での協力の発展を実現し、両国国民により多くの幸せを生み出し、中国と中南米の協力により多くのよい知らせをもたらすはずだ。

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