日本語

【CRI時評】米国・英国・オーストラリアの「核の陰謀」は流れを変えられない

CRIPublished: 2022-10-03 14:35:44
Share
Share this with Close
Messenger Pinterest LinkedIn

先日閉幕した第66回国際原子力機関(IAEA)総会の状況について、中国の代表は、米国・英国・オーストラリア三カ国が原子力潜水艦協力の「合法化」をもくろんだ修正案が完全に否定されたと指摘した。これで、「オーカス」の仲間内による強行突破は今年9月のIAEA理事会に続き、またもや挫折したことになる。

米国や西側の一部の人間は「ルールに基づいた国際秩序」という言葉をよく口にするが、行動はそれとは正反対だ。三カ国の原子力潜水艦協力は同時に三つの国際条約に違反している。

第一に、「核拡散防止条約(NPT)」が規定している核保有国と非核保有国の核不拡散の責任と義務に違反している。

第二に、「国際原子力機関規約」が明確に指摘している、「IAEAはその監督、管理の下に提供された援助がいかなる軍事目的の推進のためにも使用されないことを確保しなければならない」という規定に違反している。

第三に、「南太平洋非核地帯条約」に違反している。締約国であるオーストラリアが兵器級の核物質を受け入れることは核汚染のリスクをもたらし、南太平洋の非核地帯建設に対する深刻な影響を与える恐れがある。

まさにそれ故に、先日行われた第66回国際原子力機関総会で、三カ国は原子力潜水艦協力を「正当化」するための修正案の関連決議への盛り込みを強行に推進したものの、中国とその他の加盟国が連携してこれを阻み、三カ国の修正案はきれいさっぱりと葬り去られた。同時に、協議の結果、IAEAの予算決議に「IAEA予算の使用に当たっては『規約』のあらゆる関連条項を満たさねばならず、これらの条項の有効性と完全性を再度確認する」という修正案が総意により通過した。この結果は国際正義の勝利であり、国際公約ルールの尊重と擁護を体現したものであり、米国流の覇権主義を痛撃するものでもある。

現在、IAEAは既に三カ国の原子力潜水艦協力について討議する政府間のレビュープロセスに着手している。これは問題を解決するための正しい方法だ。三カ国がこのプロセスを無視して力ずくで突破を図ろうともくろんでも無駄なことだ。彼らは一刻も早く核不拡散体系のレールに戻るべきであり、これ以上逆風を起こそうとたくらむなら、いっそう惨めな転び方をするだけだ。

Share this story on

Messenger Pinterest LinkedIn