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【CRI時評】米国式民主主義が手を出すところは見渡す限り破壊の跡

CRIPublished: 2022-09-02 16:46:15
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1年前の8月29日、アフガニスタンからの完全撤退の前日、米軍は過激組織に打撃を与えるという名目でアフガニスタンを空襲し、一般人10名が爆死した。その中には7人の子どもが含まれていた。

1年後の同じ日、イラクの首都バグダッドで深刻な衝突が発生して少なくとも30人の死者を出し、数百人が負傷した。アフガニスタンといい、イラクといい、米国が武器によって「民主主義のモデル」を構築しようと企てたこの二つの痛ましい事実は、「米国式民主主義」が手を出すところは、どこも激動と衝突の深みにはまっていることを示している。

イラクの衝突についてみると、直接の引き金は組閣が「難産」だったことだ。その原因を追っていくと、イラク情勢の動揺をもたらした元凶は米国だ。2003年、米国は粉石けん(実際は化学兵器)入りの小瓶でイラク戦争を起こすと共に、戦後は強引に「米国式民主主義」を植え付けた。

政治的には、米国は西側民主政治体制をイラクに移植して宗派の分権モデルを構築し、大統領はクルド人が務め、総理と議長はそれぞれイスラム教シーア派とスンニ派が掌握した。これは実際にはイラクを政治的分裂の深みに引きずり込み、それぞれの政治派閥が和解することを困難にした。

経済的には、戦争と衝突はイラク経済に推し量りがたい損失をもたらした。データは、1990年には1万356ドルだったイラクの1人当たり国内総生産が、2020年にはわずか4157ドルに減っていることを示している。

安全保障の面では、イラク国内の政局混乱によって、テロリズムが急激に増殖し、はびこった。イラク戦争期間中の一般人死亡者数統計サイトのデータによると、2003年から2021年にかけて毎年平均3400件のテロ襲撃事件が起き、1件のテロ事件で平均4人の罪のない一般人が犠牲になっている。

これらすべてが、米国が輸出したのは実際には民主主義のベールをかぶったいじめ、抑圧であり、米国式の覇権を擁護する戦略的な企てだったことを説明している。20年が過ぎ去り、中東では百万人に近い罪のない命が、「米国式民主主義」のモデルハウスが倒壊した下に倒れ伏している。国際社会は、米国が中東で犯した罪状を償わせ、被害者のために無念を晴らさねばならない。

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