【CRI時評】真の多国間主義で東アジア共同発展を促す
このほど終了した第16回東アジアサミットで、中国は手を携えて感染症と戦い、経済の全面的回復を促進し、グリーン発展を推進し、東南アジア諸国連合(ASEAN)の中心的地位を支持するなど多くの提案・主張を行った。これは東アジア協力に力強い原動力を注ぎ込むだけでなく、実際の行動で「真の多国間主義」を実践する姿勢を再度示した。
感染症が猛威を振るい、経済が落ち込むなどの困難を前にして、中国は発展優先という一貫した立場を堅持している。習近平氏は先ごろ、「グローバル発展イニシアチブ」を提案し、力強く、グリーンで、健全なグローバル発展の実現を推進し、グローバル発展共同体を構築する考えを示した。今回のサミットで中国は、感染症対策と経済回復を両輪で回し、世界の発展に原動力を絶えず注ぎ込むことを提唱した。
感染症との戦いは喫緊の課題だ。コロナ後の回復も差し迫った課題だ。これまで、中国はASEAN諸国にワクチンを提供し、ASEANの地域ワクチン生産・分配センターの建設を支援し、事あるごとに助け合い、苦楽をともにする中国・ASEAN運命共同体とは何かを説明してきた。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を背景にASEANは昨年、中国の最大の貿易相手国となり、双方の貿易額は今年1〜3四半期も増加傾向をキープした。これは地域産業チェーンとサプライチェーンの安全を力強く保障しただけでなく、多国間主義と自由貿易をしっかりと守った。さらに重要なのは、中国の開放と協力に関する措置が地域のコロナ後の回復に「恵みの雨」の役割を果たしていることだ。
現在、中国とASEAN諸国の共同努力の下で、南海情勢は全体的に安定を保っているが、一方で米国が「多国間主義」の名の下にアジア太平洋地域で徒党を組むこと、同国の南海での軍事的プレゼンスが地域の平和と安定に対する大きな脅威となっている。
東アジア協力が成果を収めるカギは真の多国間主義を堅持し、ASEANの中心的地位を尊重し、域外大国の破壊と妨害を排除することにある。発展レベル、文化・伝統、政治体制の違いにもかかわらず、東アジア諸国は感染症対策と経済回復の面で共通のニーズを持っており、地域の平和と安定をしっかり守る能力を十分に持っている。