中国本土映画興行週間ランキング（2024.9.9-2024.9.15）

伝統的な祝祭日・中秋節（9月17日）の連休に合わせ、ニューエントリーが5本。男性アイドルグループTFBOYS（ティー・エフ・ボーイズ）の一人・王俊凱（ワン・ジュンカイ）が主演を務める待望の新作『野孩子（Stand By Me）』が初登場1位をゲット！上映中の『刺猬（The Hedgehog）』に加え、王俊凱主演映画2本が同時公開中！彼はさらにもう1本の主演作『749局』の公開を10月1日からの国慶節連休に控えており、最近の映画シーンで大きな存在感を放っています。

単位：万元

～作品紹介～

【1位】野孩子

公開日：2024年9月13日

監督：殷若昕

主演：王俊凱

男性アイドルグループTFBOYS（ティー・エフ・ボーイズ）の一人・王俊凱（ワン・ジュンカイ）が主演を務める新作『野孩子（Stand By Me）』が、7月の公開延期を経て、待望の一般公開スタート！本作は「放浪兄弟」という中国の実話に基づいて制作されたもので、ホームレスの男の子・馬亮が、家族に見捨てられた子ども・軒軒と出会い、2人で助け合いながら放浪生活を始める様子を描いています。日本でも一般公開された中国映画『シスター 夏のわかれ道（原題：我的姐姐）』で注目を集めた女性監督・殷若昕（イン・ルオシン）がメガホンを取っており、王俊凱のほかに、『揚名立万（Be Somebody）』（2021）などの鄧家佳（ダン・ジャージャー）や『我本是高山（Beyond the Clouds）』（2023）などの陳永勝（チェン・ヨンション）らが出演しています。日本での公開は未定です。

【2位】重生

監督：馬浴柯

主演：張家輝

クライムアクション『怒潮（Wolf Hiding）』（2023）などの馬浴柯（マーク・マ）監督の最新作『重生（Go for Broke）』がトップ3をキープ。家族の敵討ちを狙う男が、警察と手を組んで、麻薬集団を一掃する物語です。主演は、前作『怒潮（Wolf Hiding）』から張家輝（ニック・チョン）と阮經天（イーサン・ルアン）が続投しています。

【3位】エイリアン：ロムルス

公開日：2024年8月16日

監督：フェデ・アルバレス

主演：ケイリー・スピーニー デヴィッド・ジョンソン アーチー・ルノー イザベラ・メルセード スパイク・ファーン アイリーン・ウー

『エイリアン』（1979）のリドリー・スコット監督が制作を担当し、同作のその後の物語を描いたスピンオフ映画『エイリアン：ロムルス（中国題：異形：奪命艦）』がロングヒットを記録中！本作は『エイリアン』（1979）と『エイリアン2』（1986）の間の時代を舞台に、生きる希望を求めて宇宙ステーション「ロムルス」にやって来た6人の若者が、人間に寄生して進化するエイリアンに遭遇する物語を描いたもの。日本公開は9月6日から。

【4位】抓娃娃

公開日：2024年7月16日

監督：閆非

主演：沈騰

ロングヒットを記録中の喜劇映画『抓娃娃（Successor）』。本作は『西虹市首富（Hello Mr. Billionaire）』（2018）や『夏洛特煩悩（Goodbye Mr.Loser）』（2015）など数々の話題作を送り出してきた監督コンビ、閆非（イェン・フェイ）＆彭大魔（ポン・ダーモ）の最新作で、全ての希望を一人息子に託す親が、とんでもない教育方法を取る様子が描かれます。

【5位】出走的決心

監督：尹麗川

主演：咏梅

マイカーで一人旅をする50代女性・蘇敏の実話を映画化した『出走的決心（Like A Rolling Stone）』が9月15日に中国本土で一般公開スタート！1964年にチベットのチャムドで生まれ、10代のときに家族と共に河南省に移住した蘇敏は、2020年から白いフォルクスワーゲンに乗って4年間にわたる一人旅に出ました。彼女がSNSでシェアした旅での見聞や出会いのエピソードなどが注目を集め、アカウントの閲覧数は15億回、配信されたショートムービーの再生回数は5億回を突破しました。ニューヨーク・タイムズ紙も彼女のことを報道しました。多くの女性が共鳴する蘇敏の行動は、女性監督・尹麗川（イン・リーチュエン）の目に留まり、ついに映画化が実現しました。そんな蘇敏を演じるのは、『在りし日の歌 （原題：地久天長）』（2019）により第69回ベルリン国際映画祭・最優秀女優賞である「銀熊賞」を獲得した咏梅（ヨンメイ）。

【6位】一雪前恥

監督：于広義

主演：喬杉

人気コメディアン・喬杉（チャオ・シャン）と馬麗（マー・リー）が主演を務める最新作『一雪前恥（A Frozen Rage）』が6位に初登場！2人は昨年4月に公開された話題作『人生路不熟（Godspeed）』以来の再タッグで、大きく期待されています。ひき逃げ事件の被害者が15年後に加害者とその関係者に復讐（ふくしゅう）計画を実施するドタバタ喜劇です。

【7位】ラーンマー

監督：パット・ブーンニティパット

主演：プッティポン・アッサラッタナクン Usha Seamkhum サンヤ・クナコーン

2024年のタイの映画シーンで記録的なヒットとなっている新作『ラーンマー（中国題：姥姥的外孫）』が中国本土でトップ10をキープ。タイの家族には珍しくないという実話に基づく本作は、不治の病を患ったおばあさんと、その最期を看取る孫との絆を描く物語となっています。日本公開は未定です。

【8位】祝你幸福！

監督：康博

主演：肖央

離婚の成立前に30日間の「クーリングオフ」期間を設ける「離婚冷静期」や、病気や不慮の事故で一人っ子を亡くした高齢者「失独老人」、代理出産といった中国の社会問題にフォーカスした新作『祝你幸福！（Enjoy yourself）』が8位にランクイン。主演は、『共謀家族』（原題：誤殺）』（2019）などの肖央（シャオ・ヤン）と『詩人（原題：詩人）』などの宋佳（ソン・ジャー）。

【9位】逆鱗

公開日：2024年8月23日

監督：大慶

主演：沈騰

人気コメディアン・沈騰（シェン・タン）主演作『逆鱗（Untouchable）』がトップ10をキープ！本作は、沈騰お得意のジャンル・喜劇とは一線を画す犯罪ドラマに仕上がっており、沈が犯罪集団のボス役に初挑戦したことで注目を集めています。共演は、周星馳（チャウ・シンチー）に見出され、『ミラクル7号』のヒロインに抜擢されてデビューした人気女優の張雨綺（キティ・チャン）など。

【10位】全員嫌疑人

公開日：2024年9月15日

監督：傅鶇

主演：小瀋陽

日本の推理小説家・大山誠一郎の代表作『ワトソン力』が中国で映画化。大雪で郊外の民宿に泊まることになった警察官、推理小説家の女性、ホームレス、ピアニストの4人でしたが、民宿の主人と女中が殺されたことで全員が容疑者に！警察官が、そばにいる人間の推理力を飛躍的に向上させる特殊能力「ワトソン力」を発揮して事件の真相に迫る様子が描かれています。日本公開は未定です。