中国本土映画興行週間ランキング(2023.6.12–2023.6.18)
米国作品『トランスフォーマー/ビースト覚醒(中国題:変形金剛:超能勇士崛起)』が中国本土で2週連続1位をゲット。日本映画は、『天空の城ラピュタ(中国題:天空之城)』が3週連続トップ10入りを記録し、興行収入は1.2億元(約24億円)突破。6月9日~18日に開催された第25回上海国際映画祭の上映作品のトータル興行収入は2600万元(約5億円)。中でも、約50本の日本映画が計200回以上上映されました。
単位:万元
~作品紹介~
【1位】トランスフォーマー/ビースト覚醒
公開日:2023年6月9日
監督:スティーヴン・ケイプル・Jr
主演:アンソニー・ラモスドミニク・フィッシュバックルナ・ローレン・ヴェレス
実写版「トランスフォーマー」シリーズの7作目で、『バンブルビー』(2018)の続編にあたる『トランスフォーマー/ビースト覚醒(中国題:変形金剛:超能勇士崛起)』が2週連続1位をゲット!本作の物語は1990年代に戻り、地球を丸呑みする惑星サイズの最大・最強の敵が襲来する中、オプティマス・プライムとビーストが地球消滅の危機に共に戦う様子を描いています。迫力満点の戦闘シーンは必見!日本公開は8月4日から。
【2位】ザ・フラッシュ
監督:アンディ・ムスキエティ
主演:エズラ・ミラーサッシャ・カジェマイケル・シャノンロン・リビングストンマリベル・ベルドゥキアシー・クレモンズマイケル・キートン
DCコミックスの名キャラクター「ザ・フラッシュ」を取り上げた待望のスーパーヒーロー映画が6月16日に中日米同時公開スタート。「DCエクステンデッド・ユニバース」(DCEU)の12作目にあたり、中国本土で「DCエクステンデッド・ユニバース」作品が一般公開されるのは、3月17日公開の『シャザム!〜神々の怒り〜(中国題:雷霆沙賛!衆神之怒)』以来です。本作のストーリーは、亡くなった母親の命を救うためフラッシュことバリー・アレンが過去に戻ったことで、現在の世界に歪みが生じてしまうというものです。
【3位】スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース
公開日:2023年6月2日
監督:ホアキン・ドス・サントスケンプ・パワーズジャスティン・K・トンプソンルイ・レテリエ
主演(吹替):シャメイク・ムーアヘイリー・スタインフェルドジェイク・ジョンソンイッサ・レイオスカー・アイザック
コミックをそのままアニメーションにしたような革新的な映像表現で知られる2018年の話題作『スパイダーマン:スパイダーバース』の続編『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(中国題:蜘蛛侠:縦横宇宙)』が中国本土でトップ3をキープ。愛する人と世界を同時には救えないという未来に直面したマイルスが両方を守る決断をし、やがてマルチバース全体を揺るがす最大の危機を引き起こすことになる様子が描かれています。
【4位】人生路不熟
公開日:2023年4月28日
監督:易小星
主演:喬杉
日本でも公開された『肆式青春/詩季織々』(2018)などの易小星(イー・シャオシン)監督による新作喜劇『人生路不熟(Godspeed)』が中国本土でロングヒット中。トラックドライバーの男性が、自分の娘の婚約者である男を気に入ることができず、さまざまな「試練」を与えることに。男の方は、婚約者の父親の御眼鏡にかなうために必死に対応。そんな駆け引きが繰り広げられる中、事態が収束できなくなっていく様子を描いています。
【5位】マイ・エレメント
公開日:2023年6月16日
監督:ピーター・ソーン
主演(吹替):リア・ルイスママドゥ・アティエ
ディズニー&ピクサーによる最新アニメ映画『マイ・エレメント(中国題:瘋狂元素城)』が中国初登場5位!火・水・土・風といったエレメントたちが暮らす世界を舞台に、互いに触れることができないという、火のエレメントである少女と水のエレメントである青年の出会いと絆を描いた作品です。監督は『アーロと少年』などのピーター・ソーンで、ボイスキャストにはリーア・ルイス、マムドゥ・アチーらが起用されています。
【6位】ワイルド・スピード/ファイヤーブースト
公開日:2023年5月17日
監督:ルイ・レテリエ
主演:ヴィン・ディーゼルミシェル・ロドリゲスジェイソン・モモアジョーダナ・ブリュースターシャーリーズ・セロンスコット・イーストウッド
世界的なヒットを記録したカーアクションシリーズ「ワイルド・スピード」の10作目『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(中国題:速度与激情10)』がトップ10をキープ。本作は『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』に続き、主人公ドミニクとそのファミリーの前に凶悪な敵が現れ、激しいバトルを繰り広げる様子を描くものです。
【7位】第25回上海国際映画祭出品作
公開日:2023年6月9日~18日
中国国内で唯一の国際映画制作者連盟(FIAPF)公認長編映画祭「第25回上海国際映画祭」が、6月9日から18日にかけて開催されました。新型コロナの影響で2年ぶりの開催となった同映画祭では、山田洋次監督の『こんにちは、母さん』や石川慶監督の『ある男』などの注目作や、恒例の日本映画週間、「特別企画:東映アニメーション」を含め、例年より多い50本近くの日本映画が一斉に上映されています。中でも、菊地凛子が主演し、熊切和嘉監督がメガホンを取る最新作『658km、陽子の旅』が、同映画祭グランプリに当たる「金爵賞」長編コンペティション部門で最優秀女優賞、最優秀脚本賞、最優秀作品賞の三冠に輝きました。
【8位】天空の城ラピュタ
公開日:2023年6月1日
監督:宮崎駿
主演(吹替):田中真弓横沢啓子寺田農初井言榮常田富士男永井一郎神山卓三
映画史に残る名作、宮崎駿監督の1986年の『天空の城ラピュタ(中国題:天空之城)』が37年越しに中国本土初公開中!スウィフトの『ガリバー旅行記』に登場する、空を飛ぶ島にある王国「ラピュタ王国」にインスピレーションに得て、宮崎監督がオリジナル原案で、スラッグ峡谷に住む見習い機械工のパズーと、空から降りてきた不思議な少女・シータの冒険と成長を描いています。
【9位】我愛你!
公開日:2023年6月21日
監督:韓延
主演:倪大紅
第25回上海国際映画祭のオープニング作品が、6月21日の一般公開を前に先行上映スタート。本作は、カン・プル原作の韓国の人気漫画『拝啓、愛しています』を映画化したもので、『送你一朶小紅花(A Little Red Flower)』(2020)や『動物世界(Animal World)』(2018)などの韓延(ハン・イェン)監督がメガホンを取っています。老境を迎えながらも懸命に生きようとする男女4人の悪戦苦闘の日々と恋愛を描くもので、主演は、張藝謀(チャン・イーモウ)監督作品の『活きる』や『王妃の紋章』でおなじみの倪大紅(ニー・ダーホン)、中国香港を代表する実力派の恵英紅(カラ・ワイ)と梁家輝(レオン・カーフェイ)、中国の古代伝説『白蛇伝』をもとに制作したTVドラマで大人気を博した葉童(セシリア・イップ)など。原案となる漫画は韓国では2011年に映画化し、2012年に日本でも公開されました。今回の中国版映画の日本公開は未定です。
【10位】長空之王
公開日:2023年4月28日
監督:劉暁世
主演:王一博
『無名(Hidden Blade)』などに出演した中国のトップアイドル、王一博(ワン・イーボー)の主演作『長空之王(Born To Fly)』がロングヒット中。本作は新人監督・劉暁世(リウ・シャオシー)がメガホンを取るもので、エースパイロットたちが新型戦闘機のテスト飛行に挑む様子を描くアクション映画となっています。