中国大陸部映画興行週間ランキング(2021.7.19–2021.7.25)
コロナ禍を命がけで戦い抜く中国の医師の姿を描いた『中国医生(Chinese Doctors)』が3週連続1位をゲット。興行収入は11.5億元(約195億円)に到達。また、2019年に中国アニメ特集として東京・池袋のHUMAXシネマズにて公開された国産アニメ『白蛇:縁起』の続編『白蛇2:青蛇劫起』が初登場2位、初動記録は2億元に迫っています。
単位:万元
~作品紹介~
【1位】中国医生
監督:劉偉強
主演:張涵予
『中国機長(The Captain)』の「劉偉強(アンドリュー・ラウ)×張涵予(ジャン・ハンユー)」の黄金コンビがカムバック。『中国機長(The Captain)』の姉妹編ともいえる今作は「中国医生(中国の医師)」をタイトルに、新型コロナウイルス感染症が大流行する武漢市の病院「金銀潭医院」を舞台として、実在の人物と実話に基づく医師たちの数々のエピソードを描き、コロナ禍を命がけで戦い抜く中国人の群像を映し出しています。
【2位】白蛇2:青蛇劫起
監督:黄家康
主演:唐小喜
国産アニメ『白蛇:縁起』の続編『白蛇2:青蛇劫起』がいよいよ7月23日に劇場公開スタート!このアニメシリーズは中国の古代民間伝説『白蛇伝』を題材にしたもので、人間の男性・許仙と白蛇の化身である女性・白素貞との恋愛物語を中心に描いています。今回の続編は、白蛇の妹分・小青こと青蛇が雷峰塔に閉じ込められた白蛇を解放するために立ち上がる物語で、王祖賢(ジョイ・ウォン)&張曼玉(マギー・チャン)主演の『青蛇転生』を想起させる内容になっています。前作で脇役として登場した小青が本作では主役として活躍することから、『白蛇:縁起』とはひと味違うスピンオフ作品的な色合いも楽しめます。日本公開は未定です。
【3位】燃野少年的天空
公開日:2021年7月17日
監督:張一白
主演:彭昱暢
『我和我的祖国(My People,My Country)』(2019)などの張一白(ジャン・イーバイ)監督と園子温監督がプロデューサーを務める中国映画『破夢遊戯(DREAMBREAKER)』でメガホンを取った韓琰(ハン・イェン)監督のタッグによる新作は、ミュージカル映画の要素を取り入れた青春物語『燃野少年的天空(The Day We Lit Up The Sky)』。本作は学校中の生徒に「落ちこぼれ」などと馬鹿にされてきた男の子たちが卒業までに「学園ダンス」に挑戦する様子を描く熱血青春ストーリーで、中国でも日本でもリメイクされた韓国映画『サニー永遠の仲間たち』の男性バージョンとも言える1本となっています。
【4位】貝肯熊2:金牌特工
監督:張揚
主演:湯水雨
国産アニメ『大衛貝肯之倒霉特工熊(Backkom Bear:Agent 008)』(2017)の続編が初登場4位。本作は、もともと昨年2月上旬に先行上映されたものの、コロナ禍により一般公開に至らなかっため、ほぼ1年半越しの一般公開となります。貝肯熊=バッコムは、人類の環境破壊により地球上に唯一生き残ったホッキョクグマ。シリーズ1作目ではエージェント少女のジェシカに引き取られたバッコムが、訓練を受けてミッションを遂行し、エージェントとして成長していく様子が描かれましたが、続編ではエージェントとしてのスーパーパワーの源となるスーパーチップを落とし、普通のクマに戻ったバッコムがそのチップを探す旅に出かけ、いろんな仲間たちと出会います。監督は視覚監督として知られる若手の張揚(ジャン・ヤン)で、メインボイスキャストは数々の国産アニメに出演してきた湯水雨(タン・シュイユー)です。
【5位】1921
公開日:2021年7月1日
監督:黄建新
主演:黄軒(ホァン・シュアン)倪妮(ニー・ニー)王仁君(ワン・レンジュン)劉昊然
中国共産党創立100周年記念映画『1921』がトップ5をキープ。この作品は、同じく主旋律映画(党の指導方針を唱え、愛国心や国威発揚などを題材とする作品)である『建党偉業』や『建国大業』などの黄建新(ホアン・ジェンシン)監督と、『浪淘沙』などのドラマで知られる鄭大聖(チェン・ダーシェン)監督の初タッグによるもので、黄軒(ホァン・シュアン)や倪妮(ニー・ニー)など50人以上のオールスターキャスト陣が出演しています。
【6位】済公之降龍降世
公開日:2021年7月16日
監督:劉志江
数多くの映画やテレビドラマに登場する、南宋の僧侶・済公(さいこう)が主人公のアニメ映画『済公之降龍降世(Master Ji Gong)』が好評上映中。神通力を持ち、悪を懲らしめる民衆の味方として知られる済公ですが、本作は済公が僧侶になるまでを描くオリジナルストーリーとなっています。豪華絢爛な視覚効果は見逃せません。
【7位】新大頭児子和小頭爸爸4:完美爸爸
監督:何澄
主演
親子の絆を描く国産アニメの名作シリーズ『新大頭児子和小頭爸爸』の3年ぶりとなる第4弾が好評上映中。今作ではAIの要素を取り入れ、親子の新たな冒険を描いています。声の出演は中国声優界の重鎮、董浩(ドン・ハオ)や鞠萍(ジュイ・ピン)らが続投。
【8位】大城大楼
公開日:2021年7月23日
監督:謝鳴暁
主演:陳奕龍
上海の陸家嘴地区を舞台に、病を患う子供「鵬鵬」を救うことを中心とした感動物語『大城大楼(TOP OF THE CITY)』が初登場8位に。
【9位】守島人
公開日:2021年6月12日
監督:陳力
主演:劉燁
32年間にわたって中国の国境にある小さな島を守り続ける王継才夫婦の実話を映画化した『守島人(Island Keeper)』が感動上映中。主演は、『山の郵便配達(原題:那人那山那狗)』(1998)や『王妃の紋章(原題:満城尽帯黄金甲)』(2006)などの劉燁(リウ・イェ)です。
【10位】俑之城
公開日:2021年7月9日
監督:丁亮
主演
名作アニメ「熊出没」シリーズの丁亮