中国大陸部映画興行週間ランキング(2020.7.20–2020.7.26)
中国の映画館再開1週目!週間ランキングも約2ヶ月ぶりとなる本格再開です。全国の興行収入は1.08億元(約16.3億円)に到達し、1位となったのは洋画『ドクター・ドリトル(中国題:多力特的奇幻冒険)』で週間成績は3562万元でした。洋画が1位をゲットしたのは約8ヶ月ぶりです。
単位:万元
~作品紹介~
【1位】ドクター・ドリトル
監督:スティーヴン・ギャガン
主演:ロバート・ダウニー・Jr アントニオ・バンデラスマイケル・シーンジム・ブロードベントトム・ホランドセレーナ・ゴメスジョン・シナクメイル・ナンジアニラミ・マレックカルメン・イジョゴ
本来なら今年2月21日に中国で一般公開される予定であった『ドクター・ドリトル(中国題:多力特的奇幻冒険)』が7月24日から上映中。本作はこれまで何度も映画化されたヒュー・ロフティングの児童文学『ドリトル先生』が原案の最新映画です。動物たちと共に冒険に繰り出すドリトル先生役は『アイアンマン』シリーズなどの人気俳優ロバート・ダウニー・Jrで、アントニオ・バンデラス、マイケル・シーン、ジム・ブロードベントらが共演し、動物たちのボイスキャストをエマ・トンプソン、ラミ・マレック、トム・ホランド、オクタヴィア・スペンサー、ジョン・シナらが担当。『トラフィック』の脚本を手がけたことで知られるスティーヴン・ギャガンがメガホンを取っています。日本では6月19日に公開されました。
【2位】誤殺
公開日:2019年11月29日
監督:柯汶利
主演:肖央
『唐人街探案(Detective Chin Tang)』が記録的なヒットとなった陳思誠(チェン・スーチェン)監督がプロデューサーを務める社会派サスペンス『誤殺(Sheep Without a Shepherd)』。コロナ禍前から上映されており、エントリー期間はなんと8ヶ月間を記録。本作はインド映画のリメイクで、タイを舞台に家族を守るため悪の勢力と戦う父親の姿を描くものです。主演は『唐人街探案(Detective Chin Tang)』シリーズにも抜てきされた筷子兄弟(チョップスティックスブラザーズ)の肖央(シャオ・ヤン)。マレーシア出身の若手・柯汶利(サム・クワー)監督がメガホンを取っています。
【3位】ブラッドショット
公開日:2020年7月24日
監督:デヴィッド・S・F・ウィルソン
主演:ヴィン・ディーゼルサム・ヒューアンエイサ・ゴンサレスガイ・ピアース
同名人気コミックの実写化である米国のSFアクション映画『ブラッドショット(中国題:喋血戦士)』が、いよいよ7月24日に中国一般公開スタート!コミック『ブラッドショット』は累計7500万部以上売り上げたベストセラーで、超人能力と自己回復能力を持って死の淵から甦った主人公「ブラッドショット」ことレイ・ギャリソンが、「チェーンソー」と呼ばれる武装集団の助けを借りて、失われた記憶を取り戻すために自分探しと復讐の旅に出かけるというストーリーです。主人公ブラッドショットを演じているのは、『ワイルド・スピード』シリーズで世界的な人気を誇るヴィン・ディーゼル。ほかに、2014年からのドラマシリーズ『アウトランダー』に出演するサム・ヒューアンや、映画『ベイビー・ドライバー』(2017)のエイサ・ゴンサレス、『ロックアウト』(2012)や『奪還者』(2013)、『アイアンマン3』(2013)など数々の作品に出演してきたガイ・ピアースらが共演。この作品は米国では3月31日に一般公開され、日本ではGYAO!で配信中です。
【4位】リメンバー・ミー
公開日:2017年11月24日
監督:リー・アンクリッチエイドリアン・モリーナ
主演(吹替):アンソニー・ゴンザレスガエル・ガルシア・ベルナルアラナ・ユーバックベンジャミン・ブラットレニー・ヴィクターアナ・オフェリア・ムルギア
2017年に大ヒットを記録したディズニー&ピクサーのアニメ映画『リメンバー・ミー(中国題:尋夢環遊記)』が再上映を実施中。日本の「お盆」に当たるメキシコの「死者の日」をテーマにした本作は、当初、メキシコの実際の「死者の日」に合わせ2017年10月27日に世界初公開され、オリジナルアニメ作品史上最高の初動記録となる930万ドルを記録しました。主人公ミゲルとその家族の再生を描いた感動的な作品になっています。
【5位】はじめての別れ
公開日:2020年7月20日
監督:王麗娜
主演:アイサ・ヤセンカリビヌール・ラハマティアリナズ・ラハマテ
再開された劇場に一番乗りしたのが、2018年東京国際映画祭にも出品された新人女性監督、王麗娜(リナ・ワン)の『はじめての別れ(原題:第一次的離別)』。本作は、村の学校に通いながら聾唖の母の世話と農作業を手伝う少年アイサと、仲のいい同級生の少女、カリビヌールとの交流を中心に描くもので、新疆出身者である王麗娜監督が故郷の日常をリアルに表現した叙事詩的作品となっています。2018年東京国際映画祭で、アジアの新鋭監督たちが手腕を競い合う「アジアの未来」部門としてワールドプレミア上映され、同部門の作品賞を受賞。2年越しの中国公開ですが、コロナ禍から半年振りに劇場で見られる新作として大きく期待されてきました。
【6位】幸せのちから
公開日:2008年1月17日
監督:ガブリエレ・ムッチーノ
主演:ウィル・スミスジェイデン・スミスタンディ・ニュートン
2006年12月に米国、2007年1月に日本、そして2008年1月に中国で公開された感動作『幸せのちから(中国題:当幸福来敲門)』が中国で12年ぶりとなる再上映を実施中。事業の失敗でホームレスになるも、最終的に成功を掴んだ男とその息子の実話をウィル・スミスとジェイデン・スミス親子が熱演。
【7位】風聲
公開日:2009年9月22日
監督:高群書
主演:周迅(ジョウ・シュン)李氷氷(リー・ビンビン)張涵予(チャン・ハンユー)蘇有朋(アレック・スー)王志文
周迅(ジョウ・シュン)や李氷氷(リー・ビンビン)、張涵予(チャン・ハンユー)など中国を代表する役者がそろって出演する2009年の話題作『風聲(THE MESSAGE)』が再上映実施中。汪精衛の傀儡政権期を背景に、敵陣に潜伏して暗殺任務を遂行する共産党員の活躍を描くスリラー映画です。
【8位】哪吒之魔童降世
公開日:2019年7月26日
監督:餃子
主演:呂艶婷
2019年年間1位に輝いた話題の国産アニメ大作『哪吒之魔童降世(Ne Zha)』が再上映を実施中。托塔天王(李靖)の三男として知られる少年戦神「哪吒」が腕白小僧からヒーローへと成長する姿を描くもので、メガホンを取っているのはリアリティとコメディタッチを併せ持つ作風で知られる若手アニメ監督の餃子(ギョーザ)。
【9位】ズートピア
公開日:2016年3月4日
再上映日:2020年7月24日
監督:バイロン・ハワードリッチ・ムーア
主演:ジェイソン・ベイトマンジニファー・グッドウィンイドリス・エルバ J・K・シモンズ
2016年のディズニーの話題作『ズートピア(中国題:瘋狂動物城)』が再上映を実施中。人類顔負けのハイテクを持った動物たちの文明社会「ズートピア」という理想の楽園を舞台に、ウサギの新米警官ジュディが、キツネの詐欺師ニックと共に、楽園に隠された驚くべき事件に挑んでいく物語です。監督は『塔の上のラプンツェル』を手掛けたバイロン・ハワードと『シュガー・ラッシュ』のリッチ・ムーア。米版の吹き替えキャストにはジェイソン・ベイトマン、ジニファー・グッドウィンらが起用されています。
【10位】白蛇:縁起
公開日:2019年1月11日
再上映日:2020年7月20日
監督:黄家康
主演
中国古代の四大民間伝説の一つとされている『白蛇伝』を元に制作されたアニメ映画『白蛇:縁起