中国大陸部映画興行週間ランキング(2019.1.28–2019.2.3)
春節映画商戦前の最終週にニューエントリーはなく、各地の映画館は嵐の前の静けさとでも言うべき落ち着いた客足を見せました。そんな中、前週2位の『白蛇:縁起(White Snake)』が着実に1位へとランクアップ!なんと、国産アニメ映画が週間1位となったのはこの10年間で初めてで、記念すべき1本となりました。そんな「縁起」の良い出来事も追い風となって次週から迎えるであろう春節映画の嵐に、今から期待が高まります。
単位:万元
順位(前週)映画名制作地制作年週間興行収入累積興行収入
1(2)白蛇:縁起(White Snake)大陸20191322543090
2(1)デッドプール2(中国題:死侍2:我愛我家)米国20181265227840
3(3)バンブルビー(中国題:大黄蜂)米国20188097113912
4(4)エスケープ・ルーム(中国題:密室逃生)米/南ア2019747122581
5(5)“大”人物(The Big Shot)大陸2019417637646
6(10)鋼鉄飛龍之奥特曼崛起(Dragon Force Rise of Ultraman)大陸20196962847
7(圈外)アクアマン(中国題:海王)米国2018680201158
8(8)家和万事驚(A Home with a View)大陸/香港20196423234
9(7)移動都市/モータル・エンジン(中国題:掠食城市)新/米20184575005
10(9)ア・ドッグズ・ウェイ・ホーム(中国題:一条狗的回家路)米国20194523591
~作品紹介~
【1位】白蛇:縁起
公開日:2019年1月11日
監督:黄家康
主演
中国古代の四大民間伝説の一つとされている『白蛇伝』を元に制作されたアニメ映画『白蛇:縁起(White Snake)』が着実にランクアップを続け、3週目でついに1位に君臨!ヒロインの白娘(パイニャン)が、許仙(シュウセン)と出会う500年前、許仙の前世である阿宣との壮絶な恋愛を描いています。
【2位】デッドプール2
公開日:2019年1月25日
監督:デヴィッド・リーチ
主演:ライアン・レイノルズジョシュ・ブローリンモリーナ・バッカリンジュリアン・デニソンザジー・ビーツ T・J・ミラーブリアナ・ヒルデブランドジャック・ケシー
X-MENのキャラクター、「デッドプール」が主人公のスーパーヒーロー・コメディ・シリーズ第2弾が半年越しの中国公開を実現。前作に引き続き、デッドプールが謎の力を秘めた少年を守るため、未来からやってきたマシーン人間のケーブルに戦いを挑む様子を描いています。日本では2018年6月1日に公開されました。
【3位】バンブルビー
公開日:2019年1月4日
監督:トラヴィス・ナイト
主演:ヘイリー・スタインフェルドジョン・シナジョージ・レンデボーグ・Jr ジョン・オーティスジェイソン・ドラッカーパメラ・アドロン
SFシリーズ『トランスフォーマー』の人気キャラクター・バンブルビーが主人公のスピンオフ作品『バンブルビー(中国題:大黄蜂)』がトップ3をキープ!今作は『トランスフォーマー』1作目の舞台から20年前となる1987年のカリフォルニアを舞台に、10代の少女チャーリー・ワトソンが海沿いの町の廃品置き場で黄色いビートルを見つけるところから始まります。日本公開は2019年3月22日の予定です。
【4位】エスケープ・ルーム
監督:アダム・ロビテル
主演:デボラ・アン・ウォールタイラー・ラビーンテイラー・ラッセルローガン・ミラーニック・ドダニアダム・ロビテル
『インシディアス最後の鍵』や『パラノーマル・アクティビティ5』などのホラー作品を送り出してきたアダム・ロビテル監督の最新作は、「脱出ゲーム」を題材にしたサイコロ・スリラー『エスケープ・ルーム(中国題:密室逃生)』。巨額の賞金目当てに部屋に集められ、密室脱出ゲームに参加する6人が、このゲームが実は生死をかけた罠であると気づき、過酷なサバイバルゲームが展開するというものです。
【5位】“大”人物
公開日:2019年1月10日
監督:五百
主演:王千源
ある自殺事件の調査を機に、様々な勢力と向き合うことになった一介の警察官・大聖の果敢な姿を描く社会派ポリスアクション『“大”人物(The Big Shot)』がトップ5をキープ。主演は、『誘拐捜査(原題:解救吾先生)』(2015)の王千源(ワン・チェンユエン)をはじめ今旬な個性派俳優が勢ぞろいしています。
【6位】鋼鉄飛龍之奥特曼崛起
監督:王巍
中国発のウルトラマン映画の第二弾『鋼鉄飛龍之奥特曼崛起(Dragon Force Rise of Ultraman)』が中国で公開中。今作は、ウルトラマンが人間の男の子と共に地球を滅亡の危機から救う様子を描いています。
【7位】アクアマン
公開日:2018年12月7日
監督:ジェームズ・ワン
主演:ジェイソン・モモアアンバー・ハードウィレム・デフォーパトリック・ウィルソンドルフ・ラングレンニコール・キッドマン
中国でロングヒットした『アクアマン(中国題:海王)』。海底帝国アトランティスの王女を母に持ち、人間の血も引くアクアマンが、人類を守るためにアトランティスとの戦いに身を投じていく様子を描いています。メガホンをとっているのは、世界的大ヒットを記録した『ワイルド・スピード SKY MISSION』などで知られるマレーシア出身のジェームズ・ワン監督。日本公開は2019年2月8日の予定です。
【8位】家和万事驚
監督:邱禮濤
主演:呉鎮宇
70本以上の低コスト映画を制作してきた香港の邱禮濤(ハーマン・ヤウ)監督、その最新作はお正月の雰囲気にぴったりのホームコメディ『家和万事驚(A Home with a View)』。香港で暮らす5人家族のやりくり生活を描くもので、主演は人気俳優の呉鎮宇(フランシス・ン)です。
【9位】移動都市/モータル・エンジン
監督:クリスチャン・リヴァース
主演:ヒューゴ・ウィーヴィングヘラ・ヒルマーロバート・シーハンジハエローナン・ラフテリーレイア・ジョージパトリック・マラハイドスティーヴン・ラング
『キング・コング』でアカデミー視覚効果賞を獲得したクリスチャン・リヴァース監督のSFアクション冒険映画『移動都市/モータル・エンジン(中国題:掠食城市)』が中国で公開中。今作は、フィリップ・リーヴの小説『移動都市』が原案で、ポスト・アポカリプスの世界を舞台に車輪が取り付けられた移動型都市同士が争う様子を描いた物語となっています。
【10位】ア・ドッグズ・ウェイ・ホーム
公開日:2019年1月18日
監督:チャールズ・マーティン・スミス
主演:アシュレイ・ジャッドジョナ・ハウアー=キングエドワード・ジェームズ・オルモスアレクサンドラ・シップ
アメリカのわんこ映画『ア・ドッグズ・ウェイ・ホーム(中国題:一条狗的回家路)』が中国で公開中。本作はW・ブルース・キャメロンが2012年に発表した小説『A Dog's Way Home』を原作に、犬のベラが離れ離れになった飼い主のルーカスに再会するまでの旅模様を描き出した感動的な作品となっています。