【中国エンタメ×改革開放40周年スペシャル企画】映画ポスターで分かる中国改革開放40年~1993→1997~
姜文(チアン・ウェン)の監督デビュー作として知られる『太陽の少年(原題:陽光燦爛的日子)』(1994)は1970年代初頭の文化大革命下の北京を舞台に少年のひと夏の恋を描いた青春映画で、姜文は監督としての才能と一映画人としての成長を見せ付けた作品といえます。主演俳優の夏雨(シア・ユイ)は17歳の若さでベネチア国際映画祭最優秀主演男優に輝き、その俳優デビューを飾った作品にもなりました。
成龍(ジャッキー・チェン)映画の『レッド・ブロンクス(原題:紅番区)』(1995)が同年の春節期間に公開され、3500万元超の興行記録を達成。これは、「お正月映画」という映画ジャンルの幕開けといわれ、中国お正月映画の第一人者、馮小剛(フォン・シャオガン)監督にとっても大きなヒントになった作品でした。
大陸初のお正月映画が登場!馮小剛(フォン・シャオガン)監督の『夢の請負人(原題:甲方乙方)』(1997)。これをきっかけに、中国では年に一度の春節映画商戦がスタートしました。笑って泣けるという馮小剛スタイルのコメディー映画も国内全土で注目されるようになりました。