注目の映画新作 2024年11月Vol.2
【国産編】
ラブ・ライズ
監督:何妙祺
出演:呉君如
今年3月の香港国際映画祭に出品された話題の香港映画『ラブ・ライズ(原題:我談的那場恋愛)』がこの11月15日に中国本土で一般公開されます。本作は周星馳(チャウ・シンチー)映画『人魚姫(原題:美人魚)』(2016)の脚本を担当した何妙祺(ホー・ミウケイ)の初監督作で、夫と死別した婦人科医の女性が25歳と偽ってマッチング・アプリに登録し、ロマンス詐欺集団の一員だった男性と出会ってSNSで愛を育む物語です。『媽媽的神奇小子(Zero to Hero)』(2021)などの呉君如(サンドラ・ン)がヒロイン役を演じており、人気アーティストの「MC」こと張天賦(マイケル・チャン)が詐欺師を好演。また、本作はこの11月に日本で開催される「香港映画祭 Making Waves – Navigators of Hong Kong Cinema 香港映画の新しい力」にも出品されます。この映画祭は今年初めて、東京、大阪、福岡という複数都市で開催されます。本作は東京で11月3日、大阪で11月9日、福岡で11月17日の計3回上映される予定です。
【日本編】
PERFECT DAYS
公開日:2024年11月15日
監督:ヴィム・ヴェンダース
主演:役所広司 柄本時生 中野有紗 アオイヤマダ 麻生祐未 石川さゆり 三浦友和 田中泯
昨年12月に日本で公開された日本とドイツの合作映画『PERFECT DAYS(中国題:完美的日子)』が11月15日に中国本土で一般公開スタートです。本作は第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、主演の役所広司が日本人俳優としては『誰も知らない』の柳楽優弥以来19年ぶり2人目となる男優賞を受賞したほか、作品はエキュメニカル審査員賞を受賞しました。他にも今年の第96回アカデミー賞では日本代表作品として国際長編映画賞にノミネートされるなど国際的に注目を浴び、中国国内の映画祭にも登場しました。『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち Pina』(2011)や『誰のせいでもない』(2015)などで知られるドイツのヴィム・ヴェンダース監督が、東京・渋谷の公衆トイレを舞台に役所広司演じる清掃員の日々を描く物語で、世界的好評価により世界興行収入は約36億円を超え、ヴェンダース作品としては過去最高の興行成績をあげた作品となりました。