注目の映画新作2023年7月Vol.2

長安三万里

公開日：2023年7月8日

監督：謝君偉

主演

『白蛇：縁起』（2019）や『ナタ転生（原題:新神榜：哪吒重生）』（2021）、『新神榜：楊戬（ようせん）』（2022）など、国産アニメのヒットを連発中のアニメ制作スタジオ「追光動画」の新シリーズ「新文化」が今年7月8日にスタート。今回は中国古典文化を中心としたシリーズで、その第1弾は、安史の乱勃発数年後、吐蕃軍が唐の西南部を侵攻する歴史を背景に、節度使を務めていた詩人の高适と、唐代を代表する詩人で「詩仙」の異名で知られる李白との友情ストーリーを描いています。「追光動画」所属の謝君偉（シエ・ジュンウェイ）＆鄒靖（ゾウ・ジン）コンビが3年かけて手掛けた、この夏、最も注目される中国アニメです。制作チームは陝西省歴史博物館で唐代の長安城の復元図を参考に作画したほか、脚本づくりのため、唐代文化の関連書籍を調べたり専門家や学者を取材するなどさまざまな工夫をしてきたと話しています。特に、李白の詩『将進酒』をMVのような手法で表現した試みが話題を呼んでいます。

【国産編】

掃毒3：人在天涯

公開日：2023年7月6日

監督：邱禮濤

主演：古天楽

日本でも上映された、麻薬取締をテーマとした香港のアクションシリーズ「掃毒」が、今年で公開10年を迎えました。その第3弾『掃毒3：人在天涯（The White Storm 3: Heaven or Hell）』が、この7月6日に一般公開スタート。2013年に公開された第1弾は、今は亡き陳木勝（ベニー・チャン）監督がメガホンを取り、劉青雲（ラウ・チンワン）や古天楽（ルイス・クー）、張家輝（ニック・チョン）が主演を務めたもので、2019年に公開された続編となる第2弾『ホワイト・ストーム（原題：掃毒2天地對決）』では、監督は邱禮濤（ハーマン・ヤウ）にバトンタッチし、前作で主演を務めた古天楽（ルイス・クー）が続投し、劉徳華（アンディ･ラウ）が新キャストとして参加。待望の第3弾は、麻薬取締警察と麻薬組織の死闘というテーマは前2作と共通であるものの、内容的なつながりはなく、新しい物語として制作されているということです。邱禮濤監督が続投し、古天楽が引き続き主演を務めるほか、第1弾の劉青雲が復帰し、新キャストとして郭富城（アーロン・クォック）が参加しています。日本での公開は未定です。