<北京国際映画祭>女優・譚卓氏独占インタビュー「日本映画の知恵に学びたい」
4月22日から29日まで開催された第13回北京国際映画祭に「アートイノベーションセクション」が新設されました。同セクションの発起人は、日本の岩井俊二監督の中国映画『チィファの手紙』にも出演した女優の譚卓(タン・ジュオ)氏です。譚卓氏が今回、中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)の独占インタビューに応じました。
CMGのインタビューに答える譚卓氏
アートイノベーションセクションの一環として、4月20日から5月15日まで北京市内の798芸術区で開かれている芸術家映像展「幻想の詩学」では、世界トップクラスのアーティスト7人の作品16点が展示されています。「今回の展示は、アーティストたちがどのように世界を見て、表現しているのかといった内容を紹介するもの。来場者がそれらを知るヒントになれば」と譚卓氏は話しました。
アートイノベーションセクションのイベントに参加する譚卓氏
岩井俊二監督との協力について、譚卓氏は、「岩井監督に代表される優秀な監督には、謙虚な人柄であることや、全ての仕事仲間を尊重して創作の空間を与えてくれるといった、共通性がある」とした上で、「日本に行く時は岩井監督に会うようにしている」と語りました。
岩井監督以外にも好きな日本人監督はいるかという質問には、『万引き家族』の是枝裕和監督の名前を挙げ、「中国で大きな影響力を持つ監督。中国の俳優は誰もが是枝監督との仕事を望んでいるはず。是枝作品をはじめとする日本映画は、穏やかに見えて、その実、深い知恵を含んでいる。私たちがそこから学べることは多い」と述べました。
譚卓氏と共にアートイノベーションセクションのイベントに出席する川村元気監督
最後に、中日両国の映画・芸術分野での今後の交流について、譚卓氏は、「