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中国の紅白歌合戦「春節の夕べ」人気曲特集

CRIPublished: 2021-03-01 15:27:00
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中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)による中国の紅白歌合戦と呼ばれる国民的年越し番組、「春節聯歓晩会(春節の夕べ)」は毎年、多くの観客の注目を集めます。歌手も俳優も、「春節の夕べ」の舞台に立つことを誇りに思い、この舞台を借りて、中華圏で人気スターになりたいと思っていることでしょう。今回の「中国メロディー」は、今年の「春節の夕べ」で人気となった曲をご紹介します。

2021年の国民的なラブソング「可可托海的牧羊人(コクトカイの羊飼い)」

今年の「春節の夕べ」で印象に残った曲といえば、「可可托海的牧羊人(コクトカイの羊飼い)」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。若手歌手・王琪による作詞作曲の曲で、昨年5月の発表以降、ネット上で大ブレイクし、国民的なラブソングとなりました。

「コクトカイの羊飼い」で取り上げられたコクトカイは新疆ウイグル自治区北部のアルタイ地方にあります。延々と続く川と山々、青々と生い茂る木々が絵巻のような美しい景色を作り出しています。歌は美しいコクトカイを舞台に、若い羊飼いと女性養蜂家の切ないラブストーリーを描いています。

花が咲く季節、若い羊飼いは、蜜を採るために花の開花期に草原を訪れた女性養蜂家と出会います。それからの日々、羊飼いは新鮮な羊の乳を女性に贈り、女性もしばしば羊飼いの家を訪れて甘い蜂蜜を贈ります。そうしているうちに、寂しかった二つの心にだんだん恋心が生まれることは想像に難くありませんね!しかし、草原の花が散り、草が黄色くなる頃、女性は黙って立ち去ることを選びます……お互いを好きな気持ちは変わりませんが、二人はとうとう別れてしまうのです。

「コクトカイの羊飼い」はインターネットやソーシャルメディアを通じて中国全土に広がり、ベトナム、タイ、シンガポールなど東南アジア諸国、そしてギリシャやアフリカでもカバーされています。

家族の愛と暖かさを感じさせてくれる「親戚(私の親戚)」

ベテラン男性ポップシンガー・張傑(ジェソンチャン)と新生代歌手・易烊千璽(イーヤンチェンシー)が歌った「親戚(私の親戚)」もおすすめの曲です。歌は素朴な歌詞と、感動的なメロディーで春節の時に、親戚や友人たちが幸せに団らんする様子を描いています。

おばさんの家では今年も赤ちゃんが生まれた

一番上のおばさんはきちんとした着物を着て髪型を変えた

おじさんは「時間は絵本のようなものだ

あっという間に君たちは大きくなった」と言った

私たちは歓声と笑い声の中でとても満足し

また意気投合した

このデュエットはジェソンチャンの高らかで力強い歌声と、イーヤンチェンシーの穏やかで低い声が合わさって、家族の愛と暖かさを感じさせてくれます。多くのネットユーザーは、「コロナの影響で今年の旧正月に故郷に帰ることができない中、この歌を聞いて涙が出るほど感動した」とコメントしました。

美しい未来にあこがれを抱く「灯火里的中国(灯火の中の中国)」

初めて「春節の夕べ」に登場した男性ポップシンガーの周深も今年の「春節の夕べ」の舞台で注目を集めたスターの一人です。彼が民謡界の実力派女性歌手・張也とデュットした「灯火里的中国(灯火に映える中国)」は、広東・香港・マカオグレーターベイエリアの都市街、湾岸の港を舞台に、祝日の夜に家々の灯りの夜景を眺め、人々が新しい時代の美しい未来にあこがれ抱く姿を描いています。

この曲の中では、イントロホルンの低音とピアノの美しい音色が、華やかな都市の夜景の雰囲気を醸し出しています。その雰囲気の中で、周深の澄んだ歌声は流れるように入ってきます。目を閉じて彼の柔らかな声を聞くと、女性が歌っているのではないかと思いますが、息の張りから男声の内面的な力を感じることができます。しかし、20年以上も「春節の夕べ」の舞台で活躍してきた国民的歌手の張也の強さに、初登場の周深が息を合わせられるのかどうか少し心配でしたが、周深もやはり観客を失望させることはありませんでした。彼は純粋さに満ちた歌声で、素晴らしい歌唱力を披露しました。

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