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中国一ユーモアな合唱団~上海虹室内合唱団(前編)

CRIPublished: 2020-09-08 12:48:00
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合唱と言えば、高尚な芸術のイメージがあり、笑いとはなかなか結びつかないような気がします。しかし、上海虹室内合唱団の合唱はときどきお腹を抱えて大笑いさせたり、感動して涙を流させるような作品があり、上品な合唱の舞台を若者が好むポップな舞台に変身させてしまいます。これによって、上海虹室内合唱団は一番面白い合唱団と呼ばれています。今回と次回の中国メロディーはそんな合唱団の不思議な魅力に触れてみましょう。

春節自救マニュアル

2017年の春節期間、上海虹室内合唱団の「春节自救指南(春節自救マニュアル)」という曲がインターネットで大ヒットしました。この曲は、旧正月に帰省する時に若者たちが親戚にいろいろなことを聞かれるどうしょうもない気持ちを歌っています。親戚たちはまるで弾丸のように問い詰め、

どこの大学で勉強しているのか?

どこで働いているのか?

月給はいくらなのか?

住宅は購入したのか?

好きな人や付き合ってる人はいるのか?

いつ結婚できるのか?

合唱団はミュージカルの節回しにユーモアあふれるストレートな歌詞を載せ、日常生活のさまざまなどうしようもなさをからかい、若者の心の中にある率直な独白を歌い出します。

張君、昨日の夜、僕の家のカギはどこに置いたんだ?

上海虹室内合唱団は2010年に上海音楽大学の学生を中心に結成されたアマチュア合唱団です。合唱団が初めて注目されたのは2016年1月、上海賀緑汀音楽ホールで開かれた合唱音楽会で歌った「张士超你昨天晚上到底把我家钥匙放哪里了(張君、昨日の夜、僕の家のカギはどこに置いたんだ?)」というアンコールの歌がきっかけでした。

この歌は伝統的な合唱形式とユーモアあふれる歌詞を融合させ、意外にも観客たちの熱烈な歓迎を受けました。音楽会の動画が公開されるとすぐ、たくさんのネットユーザーが注目し、この歌は「新年2016年最も人気のある歌」となりました。

あるファンは「上海虹室内合唱団の好きなところは、きまじめにユーモアを歌うところだ。上品な音楽ホールでみなフォーマルなドレスを着て、不運なことを歌いあげる。歌詞は反逆的で温もりがあり、人の心に染みこむ不思議な魅力がある」というコメントを残しています。

好き

合唱団は2010年に創設されてからヨーロッパ中世の賛美歌から現代の流行歌まで様々なジャンルの合唱作品を歌っています。例えば「我喜欢(好き)」という曲では合唱団の清らかな声が多くの人の感動を呼び起こしました。

ユーモアある歌に強い印象があるからか、多くの人はこの「我喜欢(好き)」という曲を聴いて自分の耳が信じられないほどでした。あるネットユーザーは「まるで頭がおかしかった人が正気に戻ったかのようだ。逆に慣れない」などとコメントを書き込みました。歌詞も旋律もとても清らかで美しく、聞く人に懐かしい思い出をよみがえらせます。

番組の中でお送りした曲

1曲目春节自救指南

おばさんは「付き合ってる人はいるの?」と聞く

若者は「いない」と答える

おばさんはまた「好きな人はいるの?」と聞く

若者は「僕は醜い」と答える

おばさんは「じゃあしたお見合いに連れて行こう早くダイエットしよう」という

周りの親戚たちは「すべてはあなたのためだよ」という

2曲目张士超你昨天晚上到底把我家钥匙放哪里了

この曲は主人公が友人の張くんと一緒にアパートを借りているときに起こった“ついていない”ことを描きました。

昨日の夜家に帰る途中

鍵を持っていないことを思いだした

26回も電話をかけたが

張くんのバカ野郎

君は娘を連れて閔行に遊びに行ったが

いったい家の鍵はどこに置いたんだ?

3曲目我喜欢

歌詞:

暖冬の光が好き

春先の草が好き

午後の庭とじっとしているブランコが好き

真夏の砂浜が好き

秋の名月夜空の星が好き

雨上がりのカエルが好き

水曜日に夕焼けにキスされた水族館が好き

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