日本語

中国軍事警察合唱団「中国歴代の軍歌」を高らかに歌う

CRIPublished: 2020-08-10 14:09:00
Share
Share this with Close
Messenger Pinterest LinkedIn

軍事警察と言えば、大柄で逞しい体格、厳しそうな顔を思い浮かべるでしょう。しかし、そんな警察部隊の中でも歌声で人々の心を癒す中国軍事警察男声合唱団が活躍しているのをご存じでしょうか。中国軍事警察合唱団は中国唯一のプロ男声合唱団として、その勇壮な気迫は軍隊合唱団ならではの迫力に溢れ、中国の最も素晴らしい合唱団の一つと讃えられています。今回の中国メロディーはそんな軍事警察合唱団が歌った中国の各時代の軍歌をご紹介しましょう。

「無衣」

2017年、中国人民解放軍創設90周年を記念するため、軍事警察合唱団は中国国家劇場で「中国歴代の軍歌」をテーマとしたコンサートを行いました。そのコンサートでは春秋戦国時代から、漢の時代、三国時代、唐、宋、明、民国、新中国の軍歌21曲が歌われました。

コンサートの1曲目は「無衣(服がない)」。この歌は春秋時代、秦の国の兵士たちが出征前に詠んだ戦歌です。心を揺さぶる太鼓の音は人々を春秋時代の戦場へいざないます。また、合唱団メンバーの高らかに響き渡る雄壮な歌声は秦の国の戦士が励まし合い、勇敢で恐れない精神を表現しています。

「白馬編」

中国軍事警察合唱団は全国の音楽大学80人の声楽科卒業生からなり、末端の軍事警察部隊へと慰問によく赴き、兵士たちの歓迎を受けています。合唱団の風格は豪快でありながら、繊細な美があり、男性的な力強さの中に優しい音色を帯びています。

「中国歴代の軍歌」というコンサートでは合唱団の「白馬編」という曲がその独特な芸術スタイルを表現しました。この曲は三国時代の詩人である曹植の代表作「白馬編」をモチーフにしたものです。曹植は父の曹操と兄の曹丕とともに三国時代を代表する文学家の一人で、後世に「天才詩人」と呼ばれています。

この「白馬編」は年若くして郷里を離れ、沙漠のほとりの戦場に名をあげた「游侠児(游侠の少年)」を描きました。古筝で伴奏したこの曲は、その素朴で柔らかい音色で「遊侠児(游侠の少年)」の勇壮ぶりを際立たせています。

「黄河を守れ」

中国軍事警察合唱団のメンバーは軍装で青春を飾り、国内外の150曲を集め、多くのアルバムをリリースしました。これらの作品は観客たちに喜ばれるだけでなく、合唱界に評価されています。

「中国歴代の軍歌」というコンサートでは古代の詩作をモチーフにした軍歌があり、抗日戦争や朝鮮戦争時代に歌われた軍歌もあります。これらの軍歌の懐かしいメロディーに合わせて、観客たちはまるでその時代にタイムスリップしたかのように、軍歌文化の変遷を味わうことができます。

「保卫黄河(黄河を守れ)」や「中国人民志願軍軍歌(中国人民志願軍の軍歌)」では合唱団の力強く響き渡る歌声が聴く人の心を動かし、観客たちも共に歌い、コンサートは盛大な盛り上がりを見せました。

番組の中でお送りした曲

1曲目無衣

この歌は春秋時代、秦の国の兵士たちが出征前に詠んだ戦歌です。

2曲目白馬編

この曲は三国時代の詩人である曹植の代表作「白馬編」をモチーフにしたもので、年若くして郷里を離れ、沙漠のほとりの戦場に名をあげた「游侠児(游侠の少年)」を描きました。

3曲目保卫黄河

この歌は、戦争時代の兵士たちの祖国と故郷を守る熱意を歌い上げています。

Share this story on

Messenger Pinterest LinkedIn