日本語

雨の中で君を待つ

CRIPublished: 2020-07-27 19:37:00
Share
Share this with Close
Messenger Pinterest LinkedIn

7月、中国の南方地方では梅雨の季節になります。しとしとと降り続く長雨が窓を叩く音はまるでパーカッションの曲を奏でるように、たくさんの人々の思いを掻き立てます。また、多くの美しい恋歌がこの梅雨の季節に誕生します。今回の中国メロディーは雨の恋歌を紹介しましょう。

雨の中で

「境遇が違えば、雨音を聞いてもその想いはそれぞれ違う」という言い方があります。著名なシンガーソングライター・汪峰が自ら作詞作曲して歌う「在雨中(雨の中で)」。汪峰はこれまでの物寂しい歌い方ではなく、心温まる歌声で恋への思いをこの曲で歌い挙げています。「君は涙を流していて、暗闇の中で僕たちが強く抱きしめあったことを覚えている」という歌詞は初恋への想い出を呼び起こします。

雨の中で君を待つ

「等你、在雨中(雨の中で君を待つ)」は台湾の有名な詩人・余光中が1960年代に創作した同じタイトルの現代詩をモチーフにした曲で、若者が雨の中で美しい少女が来るのを待ち望む気持ちを描いています。

「雨の中で君を待つ」がタイトルですが、待ちわびる気持ちを一言も言わず、待ち望む時の美しい幻想だけを描きました。霧雨がしとしとと降り続くたそがれ。虹が空の果てを彩り、セミの声が沈み、カエルの声が聞えて、赤い蓮の花が炎のように咲き乱れる。詩人はこの絵のようなたそがれの中で「君が来ても来なくても同じだろう。あの赤い蓮の花は君と似ている」と独り言をつぶやきます。この歌は現代の人々の気持ちを中国古代の詩の趣と融合させ、気高く上品な雰囲気を作り上げています。

心の雨

1993年、中国ポピュラー音楽界で「金童玉女(お似合いのカップル)」と呼ばれる男女若手歌手・毛寧と楊鈺瑩(ヤン・ユーイン)がデュットした「心雨(心の雨)」は淡い哀愁と優しいメロディーで人々の心を打ち、最高のデュエット曲と言われています。

歌はもうすぐ嫁ぐ女性が愛する男性と別れる胸の痛みを歌っています。ミュージック・ビデオではまず、女性歌手・楊鈺瑩(ヤン・ユーイン)が橋の上からゆっくりと歩いてきます。心が乱れる彼女は長い髪を掻き上げて、昔の恋の思い出を頭に浮かべています。「明日、別の人と結婚する。愛する恋人よ、さよなら!」という愛で苦しむ女性の心の世界を生き生きと描きました。

番組の中でお送りした曲

1曲目在雨中

この曲は有名なシンガーソングライター・汪峰が自ら作詞作曲した恋歌です。

雨の中にあなたの姿を見て

突然、悲しくて

瞬く間に昔のことが頭に浮かぶ

時が経ち、思い出に浸ってしまう

君は涙を流していて、

暗闇の中で僕たちが強く抱きしめ合ったことを思い出す

2曲目等你、在雨中

この歌は詩人・余光中の有名な詩作「等你、在雨中(雨の中で君を待つ)を元にアレンジしたもので、若者が雨の中で美しい少女が来るのを待ち望む気持ちを描きました。

3曲目心雨

歌詞:

私の思いは触れてはいけない網よう

何故雨の日に

あなたのことを深く思うのか?

あなたのことを思い、最後に思う

明日、私は他人に嫁ぎ

最後にあなたのことを思うだろ

Share this story on

Messenger Pinterest LinkedIn