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氷山に咲く雪蓮花~ソランワンム

CRIPublished: 2020-03-27 00:58:00
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チベット族は歌と踊りが上手な民族で、話せさえすれば、歌うことができ、歩けさえすれば、踊ることができると言われます。ここ数年、多くのチベット族の歌手が民謡とポピュラーの舞台で活躍しています。その中でも代表的な民謡歌手、ソランワンムは高らかに響き渡る歌声で多くの人々を感動させました。声楽トレーニングを受けたことがなかった彼女の歌声は高原の青空のように澄んでいて、氷山に咲く雪蓮花のように清らかで美しいと讃えられています。今回の中国メロディーはチベット族歌手、ソランワンムの音楽作品をお伝えしましょう。

美しい草原の舞台、彼女のためだけのもの

ソランワンムは1977年にチベット自治区北部、ナクチュ地区の標高4400メートルの小さな村に生まれ、幼い頃から家族と共に遊牧生活をしていました。故郷の青空、白雲、牛や羊が埋める広々とした大地は彼女の歌声に自由な魂を与えました。

ソランワンムは小さい頃、姉や村の仲間たちと放牧する時に歌い、よく青空や白雲、草原を歌にしていました。家の中でも外でも、どこへ行っても歌うことが大好きでした。楽譜もピアノの伴奏もなく、観客もいませんが、自由自在に歌うことのできる広々とした美しい草原の舞台は彼女のためだけのものでした。

1992年初め、15歳だったソランワンムは全国少数民族音楽コンクールに参加して、素朴で美しい歌声で多くの観客を虜にし、独唱組一等賞に輝きました。また、これによってナクチュ地区宣伝チームに入り、愛する故郷と親や兄妹の元を離れ、その音楽人生を正式にスタートさせました。

ナクチュ地区宣伝チームに入り、牧畜民のために歌う

その後、ソランワンムはナクチュ地区宣伝チームと共に、各放牧地区で公演しました。宣伝チームの揺れる車の中でも、広々とした草原の中でも、彼女は変わらず、いつも情熱に溢れる歌声と踊りで遊牧民たちに喜びをもたらしましました。遊牧地区の人々はレコーダーで彼女たちの歌声を録音し、子供たちは宣伝チームを囲んで、学びながら歌ったり踊ったりしています。

ナクチュ地区宣伝チームにいる10年間、ソランワンムは自分の努力と美しい歌声で遊牧地区の人々に愛されました。

ヒット曲、「金色の故郷」

ソランワンムの従兄はチベット大学の音楽学部を卒業し、ソー県の民謡をモチーフに「金色的故郷(金色の故郷)」を作曲しましたが、ずっとこの歌を唄うのに相応しいい歌手を探していました。ソランワンムは従兄の家で偶然、この歌の楽譜を見て気に入り、自分の声でこの歌を表現しようと思います。

2002年元日、ソランワンムはラサに行き、チベットテレビ放送の人気番組「春節の夕べ」のディレクターに立候補し、また、「金色的故郷(金色の故郷)」という曲で「春節の夕べ」の舞台にも登場しました。彼女の歌声が「春節の夕べ」の舞台で響いた時、観客席はひっそり静まり返って、その圧倒的な美しい歌声に魅了されてしまいました。歌が終ってしばらくしてから、観客達がやっと夢から覚めたように拍手と歓声が鳴り響き、彼女は「最優秀歌唱賞」を獲得しました。

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