「夜空に一番輝く星行く道を照らしてくれ」早逝の音楽教師を悼む
生徒たちのいつも変わらない精神的な力
アモイ第六中学校合唱団は結成して20数年も経っていますが、高先生は5年前に顧問を担当し始めた時、合唱はもう時代遅れと考えました。しかし、偶然、ユニークな演奏スタイルに引きつけられます。舞台を学校の図書館や教室に移して、教科書やコップ、そして机を楽器に見立てて、活力あふれる作品を作り、多くの人々を感動させました。
高先生の家族は遺品を整理していた時、学校にいた5年間でレコードを数箱しか残さなかったことに気付きます。給料のほとんどを、北京や上海での研修参加につぎ込んでいたのです。音楽の道にいつまでも満足せずに、勉強を続けていました。音楽教師という平凡な仕事の中で非凡な人生を描き、その貴重な心の財産はいつまでも生徒たちの心の中に残り、生徒たちが夢を追う中で生涯にわたる精神的な力となるのでしょう。
番組の中でお送りした曲
1曲目夜空中最亮的星
この歌は高先生がアレンジしてタクトを取り、アモイ第六中学校合唱団が歌ったものです。
存在意義が見つからない中
暗い夜に迷う時に
夜空に一番輝く星
行く道を照らしてくれ
2曲目簡単的事
この曲は、高先生が亡くなる直前の7月初めに、合唱団のためにアレンジした曲で、彼の最期の作品となりました。
悩みはとめどない
暮らしが良くなるよう祈る
みな同じ暮らしぶりを繰り返し
もうあきたよ
心の舞台で素晴らしい芝居を繰り広げ
次の瞬間に私も出るかも
平凡な中にも素晴らしい時が
3曲目彩雲追月
澄み切った夜空に美しく輝く月と雲が、戯れるように追いかけあう情景を描きました。
歌詞:
三日月の夜が更けていく
月の光が風とともに
湖に彼女の逆さまな姿が
その優しい姿
想い焦がれる気持ちへ
月夜はまるであの人との夢