国花
国を代表する花は民族精神の代表であると言われています。それはボタンであると、中国人は昔から考えていました。しかし1930年代、ボタンはあまりに華麗すぎて革命を迎えた当時の中国にふさわしくないとして、ウメを代表の花としました。厳しい寒さに凛と咲くウメだけが、列強の侵略をはねのけ、近代化へと歩む当時の中国にぴったりだったのでしょう。
中国民族の性格には、ウメの品格も備わり、またボタンの特性も持っています。忙しい生活の中ではもちろんウメのような強さが充分に現れますが、記念日を楽しむときには、隠されたボタンらしさが現れるのです。この二つの花は、中国人の多面性を象徴し、また中華文化の奥深さを表現しています。それで、ウメとボタンは共に中国の花だ、という声が徐々に高まっています。
番組の中でお送りした曲
1曲目牡丹謡
幾重にも重なる花びら
過去の歳月を綴り
千年の長い歴史
悲しみはまだ心に残る
2曲目踏雪寻梅
この曲は「夜猫子(ふくろう)」という四人組の女性バンドが歌ったもので、晴れた日に子供たちが雪の中でウメの花を楽しむ場面を描いています。
3曲目大地飛歌
この曲は、中国音楽界のソプラノ歌手・宋祖英が歌ったもので、澄み切った歌声が多くの人々に愛されています。
歌詞:
山道を歩き山の歌を歌う網を張って漁の歌を歌う
牧歌を歌うほど牛やヒツジが集まり夜空の星より多くなる
ボタンが咲き花の歌を歌うライチは赤くなり甘い歌を歌う
楽しい歌で友情は長く劉三姐の家の前の川より長く