パンダのアニメソング
この間、国産アニメ映画「我从中国来之熊猫泰山(僕は中国から来たパンダ)」のクランクインを記念した式典が北京で開かれました。中国で初めてパンダが主役となる国産アニメ映画です。パンダと言えば、まるまる太った体と白黒模様を思い出しますね。特に、真っ黒な目の縁はまるで大きなサングラスを掛けているようで、ぐうぐうと寝入る様子も、笹の葉を美味しそうに食べる様子も、なんとも愛らしいものです。そんなパンダを題材とするアニメは、たくさんの子供たちに喜ばれています。今回の中国メロディーは、パンダをテーマとしたアニメや挿入歌を紹介しましょう。
パンダ・ジンジン
CCTVが1996年に放送したアニメ「パンダ・ジンジン(熊猫京京)」は視聴率が大変よく、当時は多くの子供が放課後、家に帰って、夕飯を食べながら見ていました。90年代生まれの人にとって今、この曲は懐かしい思い出となっています。
全シリーズ26話のこのアニメは、CCTVとアメリカが共同制作したもので、90年代に世界26カ国で放送され、世界の多くの子供達が楽しみました。主人公のジンジンは、家族と共にパンダの楽園で幸せに暮らしますが、ある日、科学マニアの博士が、パンダのエネルギーを獲得するため、竹やぶを焼き払って、ジンジンを追いかけて殺そうとします。ジンジンは大変つらい目にあい、世界各地へ楽園を探しにいき、さまざまな素敵な物語が繰り広げられました。
魔豆奇伝パンダリアン
「魔豆奇伝パンダリアン」は、日本と中国の台湾が共同制作したアニメで、2005年の夏休みにCCTVで放送され、たちまちお茶の間の人気を集め、アニメ番組の中で最高の視聴率となりました。
パンダが進化した生き物・パンダリアンが、宇宙に浮かぶドーナツ形の惑星「カロン星」に住んでいます。そんな平和なカロン星に対して、欲望の豆と権力の杖を手に入れた暗黒の魔王・オーディが、豆の魔力を使って征服をたくらんでいました。その動きを感じ取った妖精のティムが、主人公の少年トビーとともに、伝説の7つの魔法の豆をめぐって、オーディと対決を繰り返していきます。想像力に満ちた童話の世界で、子供たちに友情や愛の偉大な力を感じさせ、正義は必ず勝つという道理を表しました。
この中で、台湾の歌手・娃娃が歌ったオープニングとエンディングは多くの子供の心をとりこにしました。このメロディーに誘われて番組を好きになった人も多いようです。
パンダとモグラくん
CCTVとチェコが共同制作したアニメ「熊猫和小鼹鼠(パンダとモグラくん)」。世界各地の子供に愛される中国のパンダとチェコで有名なモグラくんが主役で、モグラくんが中国でパンダと出会い、多くの友たちができる物語をユーモアたっぷりに表現しました。中国らしさがふんだんに織り交ぜてあり、仲間の真摯な友情を讃えています。この昨品は、2017年の中国国際アニメフェスティバルでアニメシリーズの金賞に選ばれました。