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日本人スタッフのつぶやき381~北京でまたも地下鉄開通、体験乗車しました

CRIPublished: 2019-01-11 15:51:00
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こんにちは、日本人スタッフの森です。中国からは新年早々、月面探査や新型列車の運行など、心強いニュースが流れています。地元密着型の私は例年通り北京で越年しましたが、恒例のように年末にまた4か所で地下鉄路線が開通しました。今回も体験乗車に行きましたのでミニレポートします。

開通区間はいずれも既存路線の延長で、その一つが上写真に黄土色で示された6号線の「海淀五路居」駅から「金安橋」駅まで、まずはこれに乗ってみました。ここは北京の西側にあたり、6号線下の赤い1号線にある「八宝山」はわがCRIの最寄り駅で、並行路線の開通により通勤混雑の緩和が期待されます。

新規区間に入って20分間、あっさりと終点の金安橋駅に到着しました。ご覧の通りに何もかもピカピカです。ただしその分足元が滑りやすく、雨や雪の日は特に注意が必要です。また、他の路線同様にホームドアが完備しており、車両の撮影は困難でした。

そして、真新しいコンコースにこんなデザインもありました。

3年後となった冬のオリンピックへムードを盛り上げようとの意気込みが感じられます。

この終点駅からは、去年のつぶやき355号でお伝えした、低速リニアの「S1号線」に乗り換えができます。ついでにこちらも1年ぶりに乗車しました。

この辺りは郊外で、宅地開発が一段と進んでいる様子が車窓から見えました。ただし乗車率はあまり芳しくないようです。今回、接続路線が完成したことから、通勤用として定着するでしょうか。

そして、日を改めて今度は別の路線に乗りました。区間は以下の通りです。

路線図の中央左寄りにある緑の8号線です。この線は、いずれ前門駅、王府井駅など観光スポットを通って、同じく新規開通した中国美術館駅で結ばれ、その後は既存路線となりオリンピック公園などに達する予定です。市内観光に最適の路線になりそうです。

車内の様子です。つり革がないのが少し不便です。また座席はプラスチック製で、この時期は座るとお尻が冷たく感じてしまいます。開通直後ということもあって、終始ガラガラな状態で終点まで乗り通しました。

この線は最後の2駅で地上に出て高架区間を走り、景色がよく見えました。終点駅はこんな感じでした。

駅だけでなく、並行して走る道路も整備された直後のように見えます。

北京市街地の中で、「城南」と呼ばれるこの辺りは開発が比較的遅れており、将来を見込んで拡張されたきれいな舗装道路を走る車はまばらです。また沿道も商業施設などはほとんどありませんでした。

この日はまた、3か所目の開通区間に行きました。市内南東部に達する「亦荘線」で1駅延長された終点がこちらです。

この路線は途中、日系企業も拠点を構えている工業団地を経て郊外に達します。終点駅は、その名に「火車站」とついている通りに鉄道の駅と接続します。この写真の右側に少し見えているのはこちらです。

この高規格な路線は、北京・天津間を走る高速鉄道です。前回のつぶやき380号・天津旅行の際はもちろんここを通りました。ただし高速鉄道の駅は未開業で、全列車が通過してしまいます。駅施設もできていますが完全な開店休業状態でした。

このようにアクセスがちぐはぐな部分も見られますが、軌道交通の開通で都市の規模は確実に拡大します。また年内には新国際空港がオープンし、直通する電車も同時開通する予定です。成長を続ける北京市を伝えていきたいと思います。

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