日本人スタッフのつぶやき370~またも鉄道博物館に行ってきました。
2階は主に現代の鉄道利用に関する展示が並びます。中国の鉄道は長らく貨物列車が主役を務めており、展示内容も様々なタイプの貨車やそれらをけん引する機関車について詳しく述べられています。上記右の写真にある「中欧班列」とは、中国とヨーロッパを結ぶコンテナ車を中心とした貨物便、日本でいうフレートライナーです。巨大な経済圏構想「一帯一路」の進展に伴って大幅に増便されている、との説明が添えられています。
そして、今や中国鉄道のエース格に成長した「高鉄」の模型が並びます。新幹線の建設がやや頭打ち状態となっている日本とはきわめて対照的に、ものすごい勢いで建設が進み、本数も急増し、スピードアップが進んでいます。上記の写真はともに「和諧号」で、左の車両は350km/hの最高速タイプ、右はややスピードの遅い「動車組」と呼ばれているタイプで、寝台車両を備えたものもあります。
地下1階には、それらの「高鉄」が発着する各地方の中心駅のジオラマが展示されています。ホームの数が30番線近くある巨大な構造であるものばかりですが、市街地から大きく外れて立地している駅もあり、再開発やアクセスなどが問題となっているケースもあります。