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第3回中国国際輸入博覧会を振り返る~JETRO上海代表処・水田賢治首席代表に聞く

CRIPublished: 2020-11-17 22:26:00
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聞き手:王小燕出演:水田賢治さん、Aちゃん

2018年から、中国は世界各国からの輸入拡大を目的に、上海で開かれてきた輸入博覧会。その第3回がこの11月5日から10日までに開かれました。コロナの中にもかかわらず、成約額は726億2,000万米ドル(約7兆6,300億円)となり、前年と比べて2.1%増加しました。今年も国別の出展企業数では、日本がトップにつけていました。出展の手ごたえについて、日本企業の出展でとりまとめ機関を務める日本貿易振興機構(JETRO)上海代表処の水田賢治首席代表兼所長と、9日間上海に滞在して毎日会場に通い続けていた王穎穎(Aちゃん)記者に、マイクを向けてみました。

第3回中国国際輸入博でAちゃん記者

JETRO上海代表処・水田賢治首席代表のインタビューから

<意外と成果があり、参加して良かったと思う>

――まず全般的な感想を聞かせてください。

今回は私は、ジェトロの上海事務所長として、初めて迎えた輸入博覧会でした。1回目と2回目は、大連事務所の所長として出張で見ておりましたが、コロナ禍の中の今年の輸入博は、過去2回と様子が違っていたように感じました。まずは、来場者の全てが事前にPCR検査を受けること、次に、来場者数(バイヤーの数)は過去2回と比べると若干少なかったかなぁと感じました。

今回、JETROは食品とヘルスケア関係の出展を取りまとめたのですが、今回は生ものを来場者に提供してはいけないことになっているので、マグロの解体ショーにたくさんの人が集まったんですが、その試食を実際に皆さんにしてもらえなかったところが、ちょっと残念だったと思います。

ただ、今回ジェトロがまとめたジャパンパビリオンに全部で156社・団体に出品していただきまして、その中には、実際に日本から来なくてもオンラインで参加するという形をとっていた企業・団体もありました。

また、バイヤーは前回に比べて、ちょっと少ないという印象でしたが、意外と成果が出ました。そういった意味では、やっぱり輸入博に参加してよかったなと思っています。

第3回中国国際輸入博・日本パビリオンの様子

<感染者を出さずに無事開催された点が素晴らしい>

――中でも特に印象に残ったことは?

会場で目立たないんですが、常に消毒作業をやっている方とか、入退場するゲートにいた学生らしいボランティアの方たちが、この輸入博を応援していて、支えていたこともすごく感じました。

運営においては、入場人数を三割ぐらいに制限し、そうしたことで感染者を出さずに、予定通り、無事に終わったというところが、本当に素晴らしいと思いました。

――輸入博の開催が貿易の促進にもたらす効果をどう評価しますか。

今回、JETROが食品とか医療機器、日用品、化粧品といった分野で日本企業の出展をサポートしたんですけれども、実際にこういった分野の日本から中国向けの輸出は、コロナ禍の今年も、去年に比べて増えているんです。

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