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写真と音声で伝える2020年中国国際サービス貿易交易会

CRIPublished: 2020-09-09 15:05:00
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世界の貿易のうち、モノの貿易に対して、モノ以外の目に見えない「サービスの貿易」が、すでに世界の貿易と経済成長をけん引するハイライトとなっています。WTOはサービス貿易の形態を越境取引、国外消費、拠点の設置、自然人の移動という四つに分類し、身近な例では、留学や海外旅行、オンラインで海外の商品を買うこと、海外への送金、外国の映画を見るなどなどが、いずれもサービス貿易に当たります。

統計によりますと、サービス貿易が世界の貿易総額に占める割合は、1970年の7%から2019年の24%に、サービス貿易の付加価値がGDPに占める割合も4%から14%にまで伸びています。中国においては、2012年以降、サービス貿易は年平均7.8%の成長率で伸び続け、2019年にその総額が5兆4千万元に達して、6年連続して世界2位の座を保っています。

こうしたことを背景に開かれた今年のCIFTISは、サービス貿易の最新動向にフォーカスする「総合展示エリア」のほか、文化、金融、ウインタースポーツ、観光、サービスロボット、教育、スポーツ、5G通信という8つのテーマ別展示エリアが設けられています。昨年に比べて、展示面積は15万平方メートルから20万平方メートルに、参加する国・地域は137から148に、国際機関は21から33に、出展企業は8000社から1万8000社に上っています。このほか、出展登録をした人数は10万人以上に達しています。

新型コロナで国境を跨ぐ人の移動が完全に再開されていない中、今回の交易会はオフラインとオンラインの融合及び通信技術、人工知能の活用で工夫を凝らしました。その一例は、開催期間中にオンライン形式、あるいはオンラインとオフラインを結び付けて開かれた100回余りの会議は、ライブ配信や5G、ビデオ会議システム、AI通訳などを通して、国境と言語の垣根を取り払って、世界の現場と中国を結びつけました。

元商務部副部長で、中国国際経済交流センター副理事長の魏建国氏は、中国ではサービス貿易がGDPに占める割合は53%であるのに対し、西側主要経済国ではその数が81%も超えていることに着眼して、「まだ中国のポテンシャルが大きい」という見方を示しています。

一方、中国商務部9月始めの発表では、1~7月、新型コロナの影響で中国のサービス貿易の規模が縮小したものの、輸出部分が7月に初めてプラス成長に転じ、中でも、知識集約型の全体に占める割合が高くなりました。今後も情報・通信技術、コンサルタント、金融、文化などのサービス分野の活力が期待されているということです。

魏氏は「中国のサービス貿易はこれからも大幅な成長を見込まれており、これは中国のよりトータル的で、より高いレベル、より多くの分野での対外開放にとって不可欠なことだ」と指摘しました。さらに、今回の交易会を出発点に、「知的財産権保護の強化、より市場化し、国際化し、法治化した市場環境の創出に取り組み、世界の投資家たちに安定した見通しを提供していく」ことの重要性を訴えています。

2020年中国国際サービス貿易交易会(CIFTIS)は9日に閉幕しますが、中国のサービス貿易のさらなる拡大に向けた努力は、今後も世界経済の再開と立て直しに貢献していくに違いありません。

◆写真で見る2020年中国国際サービス貿易交易会

親子で訪れる来場者

無人販売車を眺める家族連れ

ライブ配信中の出展者

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