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災間社会を生きて~民俗学者・赤坂憲雄さんに聞く

CRIPublished: 2019-03-12 19:10:00
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「紅の豚」は何故紅か?「トトロは可愛くない。不気味」という中国の学生さんたちの問いかけは率直で面白いですね。

国の違いを感じない人間の心の発信が飛び交った、豊かな集中講義だったのだなぁと思いました。

「民俗学は学問として終りつつある」という発言にはギクッとしました。

ものがたり、もののけ……という「もの」というものがカオスに触れているという感覚。

ことばの向こうがわに転がっている、秩序からはずれているものへの感覚を学問にすると、

たいへんな世界なんだろうなと思うことは出来ました。

先生は「人間がコントロールできないものに運命や未来を預けたくない」とおっしゃいました。

全く同感です。「災間」ということばを聞いたことがありませんでしたが、深く深く納得できました。

「災間」を生かされているという気持ちを私も持ち続けたいと思いました。

赤坂先生が福島県立博物館で、150年前の戊辰戦争のことも忘れずに語り継いでいるという話をされた時、

2014年のNHKの朝の連続ドラマ「マッサン」に、登場したニシン漁師の網元・森野熊虎の顔が浮びました。

熊虎さんが戊辰戦争のこと、会津若松の哀しみを語っている場面がとても印象に残っています。

やっぱり人間の血には、何かが宿っているのですね。

石ころの歴史、名もなき小さなものへの共感の眼差しを向けられ続けていらっしゃった

赤坂先生のお話は、私の心にじんわり届きました。ありがとうございました。

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