4月5日は中国の伝統的な清明節で、先祖や先人、烈士たちを偲ぶ日となります。ここ数年は墓参りのマナーが向上し、樹木葬、芝生葬などエコなお葬式が流行となり、注目を集めています。
線香を焚いたり、紙銭を燃やしたりする昔ながらの墓参りは影を潜め、花束を捧げての墓参りが一般的になっています。市民に無料の切花を配ったりして、マナーを呼びかける墓地もあります。一方、インターネットによる墓参りもエコな方法として流行り出しています。パソコンやスマホを使えば、どれほど遠く離れても哀悼の意を伝えられます。
墓参りのマナー向上に伴い、中国ではお葬式のあり方にも変化がみられます。墓地が足りなくなっていることから、樹木葬、芝生葬、花壇葬、河川葬など、エコなスタイルのお葬式が広がっています。江蘇省南京市では2万人以上がこうしたエコ型の葬式を選んでおり、雨花台功徳園墓苑では、樹木葬や芝生葬などのエコ葬式が全体の6割以上に達しているということです。
しかし、時代とともに墓参りや葬式の方法が変わっても、故人を偲ぶ気持ちには変わりはありません。線香や爆竹、紙銭などといった古い道具を使わずに、エコでマナーのある方法で先祖や先人に追悼の意を伝えていくようになっています。(Lin、森)