ブリュッセルの欧州理事会本部で現地時間9日午後、第21回中国・EU(欧州連合)首脳会合を行った李克強総理と欧州理事会のトゥスク議長、欧州委員会のユンケル委員長が、共に記者会見に立ち会いました。
今回の首脳会合の成果について、双方は「今の国際情勢の下、中国とEUは世界の平和、繁栄と発展を守る上での重要な力として、手を携え、共通認識を拡大させ、双方の国民がその中からメリットを受けるようにすべきだということで、意見を一致させている。双方は尊重し合い、平等に話し合うことを前提に、深いコミュニケーションと協商により共同声明に合意している。これは中国・EUによる互恵・ウィンウィン関係構築で収められた共通の成果で、中国・EU全面的戦略パートナーシップの成熟とレベルの高さをあらわしている。また、次の段階において、双方が共に努力すべき方向も明確にされており、中国・EUの関係発展に新しい原動力が注がれている」としています。
李総理は「今回の会合は成果に富んでおり、中国・EU間の平和、成長、改革、文明という4つのパートナー関係の深化、多国間関係と自由貿易の維持、科学技術のイノベーションと協力の強化、中国・EU投資協定及び原産地規則に関する交渉の推進、双方向の市場アクセスの拡大、コネクティビティの強化など一連の問題で重要な共通認識に合意した。中国・EU双方は共同声明のけん引の下、実務協力をしっかりと推し進め、より多くの着実な成果を収め、双方の国民により多くの恵みをもたらしていく」と話しています。
一方で、トゥスク議長とユンケル委員長は、「複雑で変化しやすい足元の国際情勢を背景に、EU・中国パートナー関係の重要性はかつてないものになっている。双方は手を携えて努力し、共にチャレンジに立ち向かい、より平和で、繁栄した世界に貢献を果たしていく必要がある。EUと中国は話し合いの末に共同声明に合意した。これは双方にとっての勝利であり、双方は今回の会合で合意した各種共通認識をしっかりと着地させ、EU・中国の全面的戦略パートナーシップを深めていく必要がある」と示しています。(Yan、謙)