外交部の陸慷報道官は22日北京での定例記者会見で、「米国は『一つの中国』という原則や両国間の3つの共同コミュニケを守り、中国とエルサルバドルの国交樹立を正しく捉えるように」と述べました。
この国交樹立について、米国務省は「中国が一方的に現状を変えた」と非難し、エルサルバドルが台湾との断交に踏み切ったことに深い遺憾の意を表したと伝えられています。
これを受けて陸報道官は「エルサルバドルは、国連や世界の177カ国と同様に正しい決定を下した。これに対して他国がとやかく言ったり干渉したりする筋合いはない。中国もエルサルバドルも独立した主権国家であり、自国の外交関係を決める権利がある。中国とエルサルバドルが『一つの中国』をもとに外交関係を樹立したことは、歴史の流れや国際的な勢いに順応しており、国際法や国際関係の基本ルールに合致している。両国や両国民の根本的利益にも合うもので、ともに他国との関係発展には影響しない」と強調しました。その上で、「米国は、『一つの中国』や中米間の3つの共同コミュニケを守り、今回の国交樹立を正しく捉えるとともに、台湾問題を慎重かつ適切に処理し、台湾独立派に誤ったシグナルを発して中米間の協力や台湾海峡の平和と安定を損なうことのないようにしてほしい」と述べました。(ミン・イヒョウ 森)