2018年は習近平主席による「一帯一路」構想の提出5周年に当たります。2013年以降、「一帯一路」構想は世界規模で理念から行動へ、願いから現実へと変わり、協力ウィンウィンの持続可能な発展の道となりました。中国のイーコマース企業は中東地域で「オンラインシルクロード」計画を発足させ、市場進出を果たしました。
サウジアラビア、アラブ首長国連邦などの中東地域の国では、中国イーコマース企業のネットショッピングサイトであるジョリーシック(Jollychic)がよく使われています。このアプリのダウンロード数は中東地域でトップです。
ジョリーシックは中東地域における知名度と総合ランキングが1位で、サウジアラビア、ヨルダン、アラブ首長国連邦、バーレーンで業務を展開しています。また、サウジアラビア、ドバイに物流センターを開設しています。
ジョリーシックのほかにも、環球易購、アリババ傘下のアリエクスプレス(中国語名:速売通)などが中東地域に進出しています。サウジアラビア、アラブ首長国連邦などでは、ネットショッピング関係のアプリのダウンロード数トップ10のうち、6社が中国企業です。中国企業は中東地域におけるイーコマース市場の半分を占めていると言えます。中国イーコマース企業が現地の職員を雇い、国内外を結びつけたことが急速発展の決め手になっています。
近年、「一帯一路」構想の推進によって、中国企業は沿線国における発展の機会を得ています。習主席が7月にアラブ首長国連邦を訪問期間中、双方は「イーコマース協力に関する覚書」に調印し、良好なビジネス環境の構築を目指しています。これについて、アラブ首長国連邦福建総商会の陳徳亮氏は「中国IT企業のさらなる発展が可能となり、中国と中東諸国の間にある『オンラインシルクロード』はより広い発展の空間を手に入れるだろう」と見ています。(殷、星)