馮小剛(フォン・シャオガン)監督の話題作『芳華(YOUTH)』が2週連続1位に。興行収入は8億元を突破しました。また、中日合作として注目される陳凱歌(チェン・カイコー)監督の時代劇ファンタジー『空海-KU-KAI-(中国題:妖猫伝)』が、日本に先駆けて中国で公開スタート!チェン監督は以前にも同じく時代劇ファンタジー作品の『プロミス(原題:無極)』を中日合作で手がけているため、この2作品を比較する人も多いことでしょう。前作に対する酷評が多かったことから、今作への反応が気になるところです。
単位:万元
~作品紹介~
【1位】芳華(Youth)
公開日:2017年12月15日
監督:馮小剛(フォン・シャオガン)
主演:黄軒(ホァン・シュエン) 苗苗(ミャオ・ミャオ) 鐘楚曦(チョン・チューシー) 楊采鈺(ヤン・ツァイユー)
馮小剛(フォン・シャオガン)監督の最新映画『芳華(Youth)』が2週連続1位をゲット。脚本は『金陵十三釵』(2011)や『妻への家路』(2014)などの張芸謀(チャン・イーモウ)作品でも知られる小説家の厳歌苓が担当。本作は1970年代の激動の中国を舞台に、理想と激情に溢れる軍隊の演芸団=文工団の少年少女たちが、運命に立ち向かいながら成長していく姿を描く人間ドラマとなっており、主演は人気若手俳優の黄軒(ホァン・シュエン)に、フォン監督に見出された新人女優の苗苗(ミャオ・ミャオ)、鐘楚曦(チョン・チューシー)、楊采鈺(ヤン・ツァイユー)といったフレッシュな顔ぶれ。また、厳歌苓と馮小剛は初タッグではありますが、2人共若い頃に文工団に所属していた経歴を持つことから、思い入れの強い作品に仕上がっています。
【2位】空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎(中国題:妖猫伝)
公開日:2017年12月22日
監督:陳凱歌(チェン・カイコー)
主演:染谷将太 黄軒(ホァン・シュアン) 張雨綺(キティ・チャン) 阿部寛 秦昊(チン・ハオ)
今年注目の中日合作は陳凱歌(チェン・カイコー)監督の怪奇ファンタジー『空海-KU-KAI-(中国題:妖猫伝)』。原作は、『エヴェレスト 神々の山嶺』『陰陽師』など、多数の著作が映像化されているベストセラー作家・夢枕獏の『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』です。7世紀の中国唐代が舞台で、遣唐使として中国に渡った若き日の空海と、友人であり天才詩人の白楽天が、共に一連の事件を探る中で、やがて歴史が生み出した巨大な謎と対峙するという物語です。2011年から5年かけて温められてきた本作品は、総製作費150億円、スタッフ1000人を動員するなど日中共同製作映画としては史上最大規模のプロジェクトとなりました。日本での公開は東宝とKADOKAWAの初の共同配給映画として、2018年2月24日を予定しています。