城壁の周囲は約6、2キロ、高さは約10メートル。下部の幅8~12メートルに対して、上部の幅2、5~6メートルと、かなりのばらつきがあります。構造は、土を突き固めた部分(内部)と、それをレンガで覆った部分(外部)からなります。
城門は南北に各一つ、東西に各二つあり、いずれも二重の「重門」と「瓮城」(城門の前につくられた防御用の小城)からなっています。その形が亀の甲羅に似ていたことから、別名「亀城」とも呼ばれました。
城壁の四隅にはそれぞれ、「角楼」と呼ばれる楼閣が置かれています。さらに、のろし台が71、見張り台が一つ、凹型の狭間射眼が3000ヵ所設けられています。
城内には、大小の通りが縦横に走っています。立ち並ぶ民家のほとんども、明・清代につくられたものです。街道が碁盤の目のようにハッキリと分かれています。
現在は、城内に大小の通りが199本あり、大通りは幅約5メートルで、最も小さな所は1メートルにも満たないです。大通りは横町に通じ、横町は小路に分かれ、縦横に交差してどこへでも行くことができます。
通りには、古寺や民家が整然と立ち並び、古い民家や老舗が至るところで目に入ります。多くの人が今もここに住み続けています。修復された一部の住居は博物館になり、参観するのも可能です……
二時間目は、山西省の平遥古城の地理情報、アクセス方法などをご紹介します。その後、山西省の有名な観光スポット、五台山、雲崗石窟、懸空寺、王家大院、喬家大院などをご紹介します。さらに、「グルメのコーナー」では、平遥古城の牛肉の燻製、一番有名な軽食、碗脱などをご紹介します。ぜひお聞きください。(任春生)